【ダメージコントロール】(だめーじこんとろーる)

damage control
敵の攻撃などによって損傷を被った際、その被害が広がらないように施される事後の処置。
「ダメコン」と略されることもある。
被害自体を受けないように装甲を強化するなどの方策は含まれず、既に起きてしまった事象に対して行われる対処のことを指す。
具体的には延焼や浸水の防止、バラストタンクへの注水による転覆防止などが挙げられる。

海軍では、艦艇の被害が拡大することを防ぐために重要視される。
第二次世界大戦当時、アメリカ海軍の艦船は総じてダメージコントロールを意識していたといわれる。
たとえば、早くから航空母艦に開放型の格納甲板を採用していたことが挙げられる。
これには爆発のエネルギーを拡散させると同時に、揮発した燃料が充満して引火・爆発しないようにする効果があったり、艦載機の兵装を迅速に海中投棄して誘爆を防ぐのに役立ったりした。

なお、防御の要とも言えるので、CICと並んで機密性の高い項目となっている。


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