【ダムダム弾】(だむだむだん)

ホローポイント弾の一種。着弾の衝撃で、弾頭が体内で割れたり、弾芯の鉛を飛び散らせることにより、普通弾以上に深刻なダメージを与えることを目的として作られた。

19世紀にイギリスが英領インドの暴動鎮圧のため、インド東部のカルカッタ(現コルカタ)近郊の工業都市ダムダムの兵器工場で作らせたためにこの名前がついた。

この弾を人体に使用した場合、前記の様に弾芯がつぶれたり、鉛が飛び散ったりするため、銃創を大きく、かつ複雑にするため、死亡率を高め、回復を遅くする。

この威力のため、ダムダム弾は「非人道的兵器」とされ、1907年のハーグ会議(ハーグ陸戦条約第23条)で戦争での使用が禁止されたが、現在でもこれに拘束されない警察や狩猟ではこの弾の特性上、貫通による二次被害を軽減し且つ一発で多大なダメージを与えることができるため、多く使用されている。


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