【ダクテッドファン】(だくてっどふぁん)

Ducted Fan

  1. 推進用ファンに円形の囲いをつけたもの。
    形状が換気扇に似ていることから、その名が付けられた。
    ホバークラフトなどの推進装置として、主に地上での安全性を確保するために用いられる。

  2. ヘリコプターテイルローターを、垂直尾翼に内蔵したもの。
    振動や騒音・抗力などが小さく、地上で危険が少ない、また衝突事故が起こった際の被害が小さいなど、露出型のテイルローターに比べて多数のメリットがある。
    ただしテイルローターとしての推力効率が悪く、ホバリング性能がやや劣るという弱点もある。
    なお、現在の採用機種は静かであるが、日本でも広く使われたアエロスパシアル社のドーファンシリーズの耳障りな高周波音は有名である。

    アエロスパシアル(現ユーロコプター)SA341ガゼルに初めて採り入れられ、以後多くの同社製ヘリコプターに用いられた。
    長年アエロスパシアルが特許を持っていたが、近年ではこれが切れたため、他社のヘリコプターにおいても見られるようになった。

    「タグテッド・テイル・ローター」または「ファンテール」、「フェネストロン」と呼ばれることもある。
    なお「フェネストロン」は、ユーロコプターの商標である。

    http://www4.plala.or.jp/klesa108/temp/oh1duct.jpg
    OH-1のダクテッドファン。ブレードを不規則に配置することにより、騒音を低減している。

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