*&ruby(たこつぼ){【タコツボ】}; [#xaaafd6e]
戦場での[[掩体]]壕全般の俗称。~
由来はタコ漁で罠として使用される、タコの穴などに隠れる習性を利用した壷から。~
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最小のものは人一人が立射又は伏射で身を隠せる程度の縦穴で、スコップ等で掘って作る。~
野戦築城の最も基本的なものであるが、本格的な陣地を構築する余裕が無いときや、その必要が無いときなど、状況によって形態や穴の程度や規模には差がある。~
また構築に当っても、他の掩体との位置関係等を考慮して掘るものであり、個々が好き勝手に作るわけではない。~
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大規模な作戦では、[[戦車]]や[[自走砲]]を隠すための大きな[[掩体]]([[掩蔽壕]])を掘る場合もある。~
もっとも、[[砲塔]]を隠す事ができない(隠したら主砲が撃てなくなり、戦闘車輌をそこに置いておく意味がなくなる)ため効果は限定的である。~
また、[[近接航空支援]]や[[対迫レーダー]]から隠れる効果もない。~
このため、[[機動力]]を駆使した位置特定の妨害・緊急避難ができない場合のみの苦肉の策と見る向きが大きい。~
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単体では縦横方向の連絡に乏しいため、本格的な野戦陣地ではは掩体を繋ぐ連絡路、[[手榴弾]]孔((敵から投げ込まれた[[手榴弾]]を孔に投げ落とし、爆轟や破片を土砂で吸収する。))や掩蓋(天井)などを設ける。~
非常に簡素ではあるが、地面より更に低いところに位置することは[[榴弾]]等の炸裂弾をよける上でも非常に意味がある。~
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なお、戦火に覆われた地域で、住民が身を守るときに作ることもある。~

関連:[[掩体]] [[掩蔽壕]] [[塹壕]]

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