【タイフーン】(たいふーん)

Typhoon

  1. ホーカー タイフーン
    第二次世界大戦で活躍したイギリス軍の戦闘機

    ネイピア社製セイバーHエンジンの使用を定めた仕様書に基づいて開発され、1940年に初飛行した。
    エンジンや機体フレームの欠陥が解決されないままに量産が開始され、欠陥が全て是正されたのは1942年になってからであった。
    高々度性能や上昇力が低く戦闘機としては劣っていたが、低空での飛行性能は高かった。
    そのため主に対地攻撃に投入され、列車攻撃や近接航空支援、また低空飛行中の攻撃機に対する戦闘において多大な戦果をあげ、元祖ヤーボとなった。
    固定武装はMk.IAが7.7mm機関銃12挺、Mk.IBが20mm機関砲4門で、主翼下には250lb・500lb通常爆弾またはロケット弾を搭載した。

    また、発展型としてテンペスト?が製造された。

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  2. ユーロファイター タイフーン
    イギリス・ドイツ・イタリア・スペインの4ヶ国が共同開発した戦闘機

    トーネードの実績をもとに1986年に英・西独・伊の3ヶ国で開発が開始され、まもなくスペインもこれに加わった。
    なお、仏は当初関心を示し、自国製のエンジンの採用を強く主張したものの、フランス以外の国では国際共同開発のエンジンを搭載するということで話がまとまってきており共同開発計画から脱退、独自にラファールを開発した。
    当初はEFAとよばれ、制空戦闘機としての性能を追求し副次的に対地攻撃能力を持つとされた。このため、マルチロールファイターとしてはやや劣っているとも言われる。
    政治的トラブルが頻発したため計画は遅れ、当初1999年からの量産が予定されていたが2002年にまでずれ込んだ。
    1992年にEFAからEF-2000に名称が変更され、1998年には正式にタイフーンと命名された。
    ECR90マルチモードパルスドップラーレーダーや、IRST、先進防御支援システム(DASS)など高度なアビオニクスを搭載し、それらを音声入力によって制御することも可能である。
    固定武装としてマウザーBK2727mm機関砲を搭載し、空対空ミサイルAIM-120 AMRAAMスカイフラッシュアスピデAIM-9AIM-132 ASRAAM?IRIS-T?の他に、MBDA ミーティアの搭載が予定されている。
    空対艦兵装としては、AGM-84 ハープーンKDA ペンギン。 空対地兵装としては、ペイブウェイレーザー誘導爆弾)、MBDA ブリムストーン?対戦車ミサイルAGM-114の自律ミリメーター波追尾バージョン)、MBDA ストームシャドウ・KEPD350 タウルス(巡航ミサイル、タウルスはドイツ空軍とスペイン空軍が装備用に購入)、ALARM?HARM?対レーダーミサイル)、通常爆弾などが搭載される予定である。

    関連:EAP

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  3. タイフーン型原子力戦略潜水艦
    ソ連が1971年に開発を開始した世界最大の戦略潜水艦
    戦略潜水艦だがソ連軍ではプロジェクト941「アクラ」重原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦と呼ぶ。

    耐圧殻を二つ横並びにし、その上から外板で覆われているという特殊な構造を持つ。
    その野心的な設計のためか6隻しか建造されず、それ以降の建造はデルタIVに移行した。
    正しくはディミトリィ・ドンスコイ級といい、一番艦ディミトリィ・ドンスコイが竣工したのは1981年である。
    重量100t近くというSS-N-20?(R-39SLBM)を20基搭載するほか、533mm魚雷発射管を2門、630mm魚雷発射管を4門装備している。
    535mm魚雷発射管には魚雷の他SS-N-15(RPK-2 ヴィユーガ)SUMを発射できる。 また自衛用にSA-14(イグラ-1)8発を艦内に搭載し、非常時には浮上して甲板から対空攻撃を行うことができる。

  • 同型艦
    TK-208 ドミトリー・ドンスコイ
    TK-17 アルハンゲリスク(予備役)
    TK-20 セヴェルスタル



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