【ターボプロップ】(たーぼぷろっぷ)

タービンエンジンのうち、省燃費を重視したタイプ。
タービンの回転をギアで減速し、プロペラを回転させて推力の大半を得る。
排気圧も推力として用いるが、全推力の10%程度でしかない。

熱効率に劣るものの軽量であり、また排気とトルクの両方で推力を発生させるので、航空機エンジンとしての効率は非常に高い。
レシプロエンジンよりも省燃費性に優れ、潜在的なトルクは小さいものの高回転を得られるため、減速機を使って高いトルクを得ることができる。
一方、スロットルの制御はレシプロエンジンよりも難しく、出力の調整にはプロペラピッチの調節が重要となる。

実用機では、国産初の旅客機YS-11ATR 72?など、軍用機ではC-130P-3などに採用されている。

プロペラの回転数には限界があるため、レシプロ機と同様に高速飛行には適さない(おおむね700km/h程度までが限界とされる)。
これ以上の速度が要求される場合にはターボファンが用いられる。
ターボプロップとターボファンの長所を両立させた能力向上型として、プロップファン?が研究されている。


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