【ターボプロップ】(たーぼぷろっぷ)

タービンエンジンのうち、省燃費を重視したタイプ。
タービンの回転をギアで減速し、プロペラを回転させて推力の大半を得る。
排気圧も推力として用いるが、全推力の10%程度でしかない。

熱効率に劣るものの軽量であり、また排気とトルクの両方で推力を発生させるので、航空機エンジンとしての効率は非常に高い。
レシプロエンジンよりも省燃費性に優れ、潜在的なトルクは小さいものの高回転を得られるため、減速機を使って高いトルクを得ることができる。
一方、スロットルの制御はレシプロエンジンよりも難しく、出力の調整にはプロペラピッチの調節が重要となる。
また、プロペラの回転数が音の壁を越えられないため、最高速度にも限界がある。

より高い巡航速度を実現できるターボファンが早期に実用化したため、シェアはほとんど獲得できなかった。
主たる用途は近距離の往復を想定した小型機で、それもターボファンの性能向上と共に新規需要を喪い、徐々に廃れつつある。

関連:プロップファン?

主な採用機体


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