【ターボプロップ】(たーぼぷろっぷ)

タービンエンジンのうち、省燃費を重視したタイプ。
タービンの回転をギアで減速し、プロペラを回転させて推力の大半を得る。
排気圧も推力として用いるが、全推力の10%程度でしかない。

熱効率に劣るものの軽量であり、また排気とトルクの両方で推力を発生させるので、航空機エンジンとしての効率は非常に高い。
レシプロエンジンよりも省燃費性に優れ、潜在的なトルクは小さいものの高回転を得られるため、減速機を使って高いトルクを得ることができる。
一方、スロットルの制御はレシプロエンジンよりも難しく、出力の調整にはプロペラピッチの調節が重要となる。

実用機では、国産初の旅客機YS-11MU-2キングエアなど、軍用機ではC-130P-3A400Mなどに採用されている。

プロペラの回転数には限界がある*1ため、レシプロ機と同様に高速飛行には適さない(おおむね700km/h程度までが限界とされる)。
これ以上の速度が要求される場合にはターボファンが用いられる。
ターボプロップとターボファンの長所を両立させた能力向上型として、プロップファン?が研究されている。


*1 プロペラの先端速度が音速に達するとそれ以上の高速化は望めない。

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