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*&ruby(たーぼちゃーじゃー){【ターボチャージャー】}; [#le3145f3]
Turbo Charger.~
Turbocharger (Turbosupercharger).~
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[[レシプロエンジン]]における[[過給器]]の一種。~
「ターボ」「ターボスーパーチャージャー」とも。~
「ターボ」「排気タービン式過給器(排気タービン過給器)」とも呼ばれる。~
>20世紀半ばまでは[[スーパーチャージャー]]の一種であると考えられていたため、「ターボスーパーチャージャー」と呼ばれる場合もあった。~

放出する前の排気ガスの運動エネルギーで[[タービンブレード]]を回す(この機構は[[排気タービン]]と呼ばれる)ことで発生する[[トルク]]を利用し、圧縮空気を吸入する装置。~
主に排気量を増やさず大出力を得るため、または低圧環境で出力を維持するために用いられる。~
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放出する前の排気ガスを使って[[タービンブレード]]を回し、その[[トルク]]で圧搾空気を吸入する。~
吸入された空気が燃焼室に送り込まれ、これによって酸素供給量を増やしてエンジン出力を向上させる。~
主に排気量を増やさず大出力を得るため、または酸素濃度の薄い高空などで出力を維持するために用いる。

[[過給器]]の中でも機構が単純でコストが安い。~
一方、[[エンジン]]の加熱・加圧によって故障を誘発しやすく、また挙動の安定が難しい。~
エンジンの回転数に如実に影響を受け、特に回転数の低い状態での挙動が不安定。

>自動車ではマニュアルに「高速走行後しばらくはエンジンを停止させないこと」と記載されている場合もある。~

過給器の中でも構造は単純ながらタービンブレード等が非常に加熱され、大きな圧力もかかるため十分な耐久性のある耐熱合金が必要となる。~
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スーパーチャージャーと比較して、エンジン出力の機械的損失が減り、緩衝装置も不要であるために軽量である。排気音が小さくなるという利点もある。~
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20世紀序盤に実用化、主に船舶の動力に使用されたほか、[[航空機]]においては、[[第一次世界大戦]]の直後に航空機搭載の研究がアメリカで盛んとなっていた。~
技術の蓄積により、のちの[[第二次世界大戦]]直前には[[アメリカ陸軍航空隊>USAAF]]の[[P-38]]や[[P-47]][[戦闘機]]、[[B-17]][[爆撃機]]等、ターボチャージャー搭載の実用航空機が生まれた。~
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これらの機種は、低圧環境のためエンジンの能力が低下しやすい高高度でも高い性能を発揮、大戦中の航空戦で活躍した。~
ただし、冷却機関であるインタークーラーの大型化などから、搭載機は同時期の他機体と比較して大型、大重量化する傾向にあった。~
一方、イギリスは戦間期には開発を放棄、ドイツ、日本、ソ連は大戦中に試作のみとなっている。~
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関連:[[スーパーチャージャー]]


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