【ターボシャフト】(たーぼしゃふと)

ヘリコプター用のガスタービン
排気圧を推力として直接利用せず、トルクを取り出してローターを回転させるために用いる。
レシプロエンジンに比べてコンパクトで軽量なため、現用ヘリコプターのほとんどがターボシャフトを採用している。

頻繁な変速や過負荷が想定されるため、負荷を逃がすためにエンジンの前部・後部に計2基のタービンブレードを内蔵する。
前部が外気を取り入れ圧縮して燃やすためのコンプレッサータービン、後部に排気からトルクを得るためのパワータービンである。
コンプレッサータービンとパワータービンは連結されていないため、回転軸に過負荷が加わっても燃焼効率に支障をきたす事はない。
逆に、安定性を求めて遊びを設けたため、他種のガスタービンに比べて機械としての効率は良くない。
また、ティルトローター機でもターボシャフトが用いられる。
主翼内にシャフトを通して、フレームアウトが発生した場合に片肺でも左右両方のローターを回せるように設計できるためである。

http://www4.plala.or.jp/klesa108/temp/t700turboshaft.jpg
SH-60KのT700-IHI-401C2ターボシャフト


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