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【タービンブレード】 †
蒸気タービン及びガスタービン機関において、高圧の排気から運動エネルギーを取り出すための羽根。
原理が同じでも蒸気タービンとガスタービンでは置かれる環境が全く異なるため、別の設計思想が必要とされる。
蒸気タービンではボイラーから排出される水蒸気を、ガスタービンでは燃焼後の排気ガスを受け止める。
受け止める際に高圧のガスの圧力で押され、それが回転運動(トルク)のエネルギーとしてエンジン外部に取り出される。
抽出されたトルクは、プロペラの回転・吸気の圧縮・発電などに使用される。
蒸気タービンは主に発電所や船舶に使われるため、1万時間単位での長期連続稼働が想定される。
水蒸気と言っても沸騰後もさらに加熱加圧され、2000年代の製品では600°を越える超々臨界圧に達している事が珍しくない。
鋼鉄のブレードでは耐えきれないほどの領域に達しつつある事から、最新の冶金学を応用した特殊な合金が必要とされる。
ガスタービンに至っては1500°を越える超高熱にさらされるため、劣化・溶解するリスクが極めて高い。
ガスタービンのブレードはチタンなどの単結晶構造で製造され、冷却効率を高めるために微細な孔が無数に設けられる。
全体として極めて高価な部品だが、安全限界に近い高温で運用されるため故障頻度は非常に高い。