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*&ruby(たーびんぶれーど){【タービンブレード】}; [#md61426c]
[[ガスタービン]]機関において、燃焼室を通過した高温・高圧・高速の[[コア流]]から、回転エネルギーを得るための羽根。~
Turbine Blade.~
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[[ガスタービン]]全体において最も高温の過酷な環境に晒されるため、耐熱性の強い金属の単結晶で製造される((それでも、高温の[[コア流]]で融けたり割れたりすることを防ぐため、表面に空冷用の微細な穴が穿たれているのが普通。))。~
抽出された回転エネルギーは、[[プロペラ]]・コンプレッサーや発電機の駆動に使用される。
[[蒸気タービン]]及び[[ガスタービン]]機関において、高圧の排気から運動エネルギーを取り出すための羽根。~
原理が同じでも[[蒸気タービン]]と[[ガスタービン]]では置かれる環境が全く異なるため、別の設計思想が必要とされる。~
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[[蒸気タービン]]ではボイラーから排出される水蒸気を、[[ガスタービン]]では燃焼後の排気ガス([[コア流]])を受け止める。~
受け止める際に高圧のガスの圧力で押され、それが回転運動([[トルク]])のエネルギーとして[[エンジン]]外部に取り出される。~
抽出された[[トルク]]は、[[プロペラ]]の回転・吸気の圧縮・発電などに使用される。~
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[[蒸気タービン]]は主に発電所や船舶に使われるため、1万時間単位での長期連続稼働が想定される。~
水蒸気と言っても沸騰後もさらに加熱・加圧され、現代の製品では600℃を越える超々臨界温度・圧力に達している事が珍しくない。~
[[鋼鉄>鉄]]のブレードでは耐えきれないほどの領域に達しつつある事から、最新の冶金学を応用した特殊な合金が必要とされる。~
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[[ガスタービン]]に至っては1,500℃を越える超高熱にさらされるため、劣化・溶解するリスクが極めて高い。~
ガスタービンのブレードは[[チタン>チタニウム]]などの単結晶構造で製造され、冷却効率を高めるために微細な孔が無数に設けられる。~
全体として極めて高価な部品だが、安全限界に近い高温で運用されるため故障頻度は非常に高い。


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