【ソ連軍】(それんぐん)

 旧ソビエト連邦の正規軍。地上軍?海軍空軍防空軍?戦略ロケット軍で構成されていた。

 全体的傾向として、安価だが西側より性能で劣る兵器を大量に配備すること、人命に対する意識が希薄であること(歩兵による人海戦術)などが挙げられる。
 特に第二次世界大戦中はその傾向が顕著で、その直前のスターリンによる赤軍粛清により有能な将校の殆どが粛清され、戦争初期にはまともな指揮がとれる将校が存在しなかったことから有効な作戦を実行できず、敵に対し正面からの無謀な突撃を繰り返すという有様だった*1
 当然、地雷原や機銃陣地に兵士を突撃させ大量の犠牲の上制圧するなど日常茶飯事であり、しかも戦争初期は「銃は二人で一つだ。前の奴が倒れたら銃を拾って撃ち続けろ!」というほど物資が不足していた。物資の不足は後に連合国側からの援助により解消されるが、同国は第二次世界大戦において2000万人もの戦死者を出している。

 冷戦期には社会主義勢力の頂点に君臨し、アメリカ軍に対抗し軍拡を続けていたが、経済力に不相応な軍拡だったため、ソビエト連邦を崩壊させた。しかしその強大な軍事力は周辺国に影響を与えるには十分で、日本でも自衛隊の育ての親とも言える程長い間日本の安全保障に置いて重要な位置を占めていた。

関連:赤軍 ロシア軍

soviet.jpg

*1 輸送機に落下傘を搭載するのを忘れていた事が原因で空挺部隊1個大隊が全滅した、たった32名のフィンランド軍相手に約4000人で突撃したあげく撃退された、などという冗談のような逸話も存在する。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS