【ソードフィッシュ】(そーどふぃっしゅ)

Fairey Swordfish*1.

1934年に初飛行し、1935年に採用された英海軍の艦上雷撃機

三座で鋼管の骨組みに張りの複葉機
採用当時の技術水準でもすでに旧式の設計で、カタログスペックは現役当時の雷撃機に比して明らかに低い。
前線では「手下げ袋(string bag)」と揶揄されたが、反面で良好な操縦性・簡易な整備性などの利点も多くあった。
布張りの構造は穴が開いても大した問題が生じないため意外に生存性も高く、高射砲で蜂の巣にされた状態のまま帰還した例もある。

第二次世界大戦の開戦時点では第一線で使用されていた。
後継としてバラクーダ?アベンジャーが配備されると、夜間攻撃や対潜哨戒任務に転用された。
旧式で簡易な設計なためレーダーロケット弾などの新兵器にも柔軟に対応し、第二次世界大戦が終わるまで海上で活躍し続けた。

とはいえ、これは大規模な海上航空戦がほとんど発生しなかった欧州戦線の事情に負う所も大きい。
特に1941年以降の欧州戦線では艦隊戦と呼べるような大規模戦闘はなく、もっぱら小規模な通商破壊戦に終始していた。

関連:MACシップ

スペックデータ

種別雷撃機
製造フェアリー社
ブラックバーン社(1940前半〜)
総生産機数2,396機
乗員2〜3名
全長11.12m
全高3.93m
全幅13.92m
翼面積56.39
自重2,359kg
最大重量4,196kg
発動機ブリストル ペガサスXXX空冷星形9気筒(出力750馬力)×1基
最高速度
(最高/巡航)
222km/h / 193km/h
実用上昇限度3,260m
航続距離1,658km(フェリー時)/880km
武装7.7mm機銃×2挺(前方固定、後方旋回各1門)
爆装下記兵装を最大680kgまで搭載可能。
航空魚雷×1発または爆弾(250lb.・500lb.)×2発、Mk.VII爆雷
60ポンドロケット弾×8発

バリエーション

  • TSR.1:
    ペガサスIIMエンジン(出力635hp)を搭載する原型機。

  • TSR.2:
    TSR.1を改良型原型機。
    エンジンはペガサスIIIM3(出力775hp)を搭載する。

  • Mk.I:
    水上機への転換が可能な量産型。

  • Mk.II:
    金属製の防護板を採用し、3インチロケット弾の搭載も可能。
    ペガサスXXXエンジンを搭載。1943年より製造。

  • Mk.III:
    ASVレーダーを搭載。
    ロケット弾も搭載可能。

  • Mk.IV:
    Mk.IIまたはMk.IIIの操縦席を密閉型にしたもの。


*1 英語でメカジキの意。

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