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*&ruby(せみおーと){【セミオート】}; [#qda426f9]

セミ・オートマチック(semi automatic)の略で、半自動式のこと。~
semi automatic(セミ・オートマチック)

銃火器においては、引き金を一回引くごとに弾薬が一発発射され、同時に[[弾倉]]から次弾が送り出されて薬室に装填される。~
次弾を発射するには、もう一度引き金を引く必要がある。~
[[フルオート]]に比べて時間あたりの火力に劣るが、銃のブレは少ないので命中精度を高めやすい。~
また、じっくり狙うことで銃弾の浪費を防ぐ効果もある。~
銃火器におけるメカニズムの一種。「半自動式」とも。~
発射以外の全ての操作が機械的に自動化されており、引き金を引くだけで弾切れまで撃ち続ける事ができる。~
発射だけは手動操作が必要。1発撃つ度に引き金を押し込んだ指を戻し、もう一度引き金を引くと次弾が発射される。

引き金を引き続けた状態でいても次の弾丸が発射される事はない。~
発射まで自動化され、引き金を引いていると連続で発射され続けるものは「[[フルオート]]」として区別される。~
なお、[[フルオート]]として設計された火器の多くは、設定を変更してセミオートで1発ずつ撃てるように作られる。

[[フルオート]]に比べて時間あたりの[[投射弾量]]に劣るが、反動が少ないため命中精度を高めやすい。~
また、じっくり狙う事で銃弾の浪費や[[誤射]]を防ぐ他、[[装薬]]消費量が少なく冷却期間を置けるため[[銃の寿命>砲身命数]]も長くなる。

関連:[[半自動式拳銃]]

***ディスコネクター [#d71e4bf0]
実のところ、セミオートの銃を作るのは、[[フルオート]]よりも難しい。((ただし耐久性を持たせるために各部を頑丈に造る必要性については別として。))~
弾丸が薬室に再装填される際、引き金が引かれている状態を「リセット」して、引き金が引きっぱなしにされていたとしても、内部のメカニズムはあたかも引き金が引かれていないように振舞わなければならないからだ。~
この、状態をリセットするための部品をディスコネクター((disconnector:「接続を絶つもの」の意。))という。~
セミオートの銃では、引き金とシアー((sear:撃鉄を[[コッキング]]しておくために、撃鉄の根元を引っかけておく部品。))の間にディスコネクターが挟まれ、これにより引き金を一旦離して再度引かなければ撃鉄が落ちないようにしている。~
**遮断器 [#d71e4bf0]
セミオートの銃の内部構造は、[[フルオート]]の場合よりも複雑である。~
セミオートの機構は、[[フルオート]]方式での発射を1発ごとに遮断する事で実現されているからだ。~
引き金を引くと内蔵された遮断器が内部機構を停止させ、引き金を離すと機構が接ぎ直されて再発射可能となる。

このディスコネクターが単純な仕組みであると、セミオートの銃を、より火力の高い[[フルオート]]の銃に改造されてしまうおそれがある。~
セミオートの銃が許可されている場合であっても、[[フルオート]]の銃はより殺傷力が高いとして禁止されている場合が多い。~
したがってディスコネクターを容易に違法改造できる銃は[[フルオート]]の銃と同等に規制されてしまう。((例として[[AR-180>AR-18]]が挙げられる。))~
このため、銃器メーカーはディスコネクターを容易に改造できないよう工夫を施している。~
従って、この遮断器を取り除くなり無効化するなりすればセミオートの銃でも[[フルオート]]で発射できるようになる。~
[[フルオート]]の銃は多くの国家・地域で禁制品であり、その場合は既製の銃を[[フルオート]]に改造するのも違法改造である。~
このため、工場出荷時点で[[フルオート]]射撃不能な銃も、違法改造の難易度が低ければ禁制品に指定される場合がある。

関連:[[AR-180>AR-18]]



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