【スモーク弾】(すもーくだん)

炸薬を持たない代わりに大量の煙を発生させる砲爆弾。
主に迫撃砲多連装ロケットシステム手榴弾などで用いられる。
また、戦闘車両軍用航空機は煙幕専用の発射機を装備するのが一般的。

航空機用のものは視界妨害を期待せず熱による赤外線攪乱のみを目的とするため、特に「フレア」と呼んで区別する。

味方に位置を標示したり、熱い煙で敵の視界・赤外線誘導レーザーを妨害する目的で使われる。
もっとも盛んに用いられるのは戦車戦で、人間の視界を妨げる事によって戦車砲・歩兵携行対戦車火器の照準を妨害できる。
空戦でも赤外線誘導から逃れるために用いるが、煙幕ではレーダーを阻害できないため効果は限定的。

なお、狙って何かを殺害・破壊するために撃つ事はまずないが、燃え尽きる前に直撃させれば人を焼き殺せる程度の火と熱を伴う。
環境によっては可燃物に着火する事もあり、戦闘中に味方の眼前で火災を発生させる事もある。


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