【スピットファイア】(すぴっとふぁいあ)

Spitfire.

  1. イギリスのJSL社が製造する、Cz75のデッドコピー品。

  2. イギリス海軍のアカスタ級駆逐艦の1隻。

  3. 第二次世界大戦中でのイギリス軍を代表する戦闘機
    初期〜中期まではロールスロイス製マーリン?エンジンを装備したMk.1〜Mk.11が活躍した。
    戦争後期からはグリフォンエンジン搭載のMk.12が登場し、一気に性能が向上している。
    さらに発展したMk.14にいたっては最高速度がMk.1の約1.3倍、上昇限度も飛躍的に上昇しており、ほとんど別の機体といってもよい。
    最終的に20,000機以上生産され、1954年まで実戦部隊で使用され続けた。
    また艦載機型のシーファイアや、フロートを付けた水上機型も存在している。

    バトル・オブ・ブリテンでのBf109やドイツ爆撃機との戦いはあまりにも有名であり、ハリケーンとのコンビはイギリスを建国以来最大の危機から救ったと言える。

    spit.jpg
    Photo: Royal Airforce

    スペックデータ
    乗員1名
    全長9.12m
    全高3.86m
    全幅11.23m
    翼面積22.48m²
    重量
    (空虚/全備)
    2,309kg/3,000kg
    最大離陸重量3,071kg
    動力RR マーリン45 過給式V型12気筒×1基
    出力1,470HP/高度9,250ft(1,100kW/高度2,820m)
    最大速度605km/h(高度4,000m)
    戦闘行動半径760km
    航続距離1,840km
    実用上昇限度11,300m
    上昇率13.5m/s
    固定武装Mk I/Mk II/Mk VA:ブローニングM1919? 7.7mm重機関銃×8門(2,800発/1門あたり350発)
    MK VB以降:イスパノ・スイザ MkII 20mm機関砲×2門
    (120発/1門あたり60発(MK VC以降240発/1門120発へ増加))
    ブローニングM1919 7.7mm重機関銃×4門(1,400発/1門あたり350発)
    爆装110kg (250lb) 爆弾×2発

    【バリエーション】
  • スピットファイア
    • Type 224:
      ゴスホークエンジン(660hp)を搭載する原型機。

    • Type 300:
      RR社製PV12エンジン(900hp)を搭載し再設計された原型機。

    • Mk.I:
      マーリンIIエンジン(1,030hp)を搭載する初期生産型。
      プロペラをブレード3枚の金属製選択ピッチプロペラに変更したMk.Iaとイスパノ20mm機関砲2門と7.7mm機銃4丁を装備したMk.Ibが生産された。

    • Mk.II:
      マーリンXIIエンジン(1,175hp)を搭載する型。
      8丁の機銃を持つIIAと機関砲を持つIIBの2タイプが生産された。

    • Mk.III:
      マーリンXXエンジン(1,280hp)を搭載する試作型。
      量産されず。

    • Mk.IV:
      グリフォンエンジン搭載の原型。量産されず。
      同名のMk.V偵察改修型もある。

    • Mk.V:
      マーリン45または50エンジン(1,440hp)を搭載する型。
      7.7mm機銃を8挺搭載するMk.Va、20mm機関砲2挺と7.7mm機銃4挺を搭載するMk.Vb、20mm機関砲2丁の他、7.7mm機関銃4挺か20mm機関砲を更に2挺を選択装備可能なMk.Vcの3タイプが生産された。

    • Mk.HF VI:
      翼端を延長した尖頭翼や与圧式コクピット、マーリン47エンジン(1,415hp)搭載する高々度迎撃型。
      ドイツ空軍の高高度爆撃機Ju86に対抗するために100機のMk.Vbが改造された。

    • Mk.F/HF VII:
      マーリン60系エンジン(61,64,71)を搭載し、引き込み式尾輪を装備する型。

    • Mk.F/HF VIII:
      マーリン60系エンジン(61,63,66,70)を搭載する型。武装はMk.Vcと同じ。
      合計で1,658機が生産され、終戦まで運用された。

    • Mk.F/LF/HF IX:
      マーリン60系エンジン(61,63,66,70)を搭載し、胴体を強化した型。
      当初はMk.Vからの改造機をMk.IXA、Mk.IXとして生産された機体をMk.IXBと呼んで区別していたこともあった。

    • PR Mk.X:
      Mk.IXの偵察機型。 高々度写真偵察も考慮されていたため、操縦席は与圧装置が付いている。
      エンジンはマーリン77を搭載。

    • PR Mk.XI:
      非武装の写真偵察機型。マーリン60系エンジン(61,63,70)を搭載。
      ベンソン基地で改造されたPR Mk.XI(タイプ374)の他に、Mk.IXを改造したPR MkXI、引き込み式尾輪、大型尾翼のPR Mk.XIが生産された。

    • Mk.XII:
      Mk.VIII及びMk.IXのエンジンをグリフォンIIまたはIVエンジン(1,735hp)に換装した型。
      改造機種によって尾輪が引き込み式と固定式の2種類が存在する。

    • Mk.XIII:
      マーリン32エンジン搭載の偵察機型。7.7mm機銃×4挺を装備。

    • Mk.XIV:
      グリフォン60系エンジン(グリフォン65または66(出力2,050hp))を搭載する型。

    • Mk.XVI:
      パッカードマーリン266エンジンを搭載。
      性能的はMk.IXと同等であるが、エンジン・カウルの張り出しやフィルターキャップの位置が異なるなどの変更がなされている。

    • Mk.XVIII:
      二段過給グリフォンエンジンを搭載。
      Mk.XVIと同じく水滴型風防を装備。

    • Mk.XIX:
      非武装偵察機型。
      二段過給グリフォンエンジン搭載。

    • Mk.XX:
      Mk.IV改装のMk.XII原型機。

    • Mk.21:
      再設計機体。
      グリフォン61または64エンジンを搭載し20mm機関砲×4挺を装備する。

    • Mk.22:
      Mk.21に小変更を加えた機体。
      一部機体にグリフォン85(出力2,375hp)エンジン+二重反転ペラを装備。

    • Mk.24:
      更に小変更を施した機体。
      短銃身機関砲を装備する。

  • シーファイア
    • Mk.IB:
      スピットファイア Mk.VBの艦上戦闘機型。

    • Mk.IIC:
      マーリン32エンジンを搭載。
      4翅ペラを装備し、降着装置が強化されている。

    • Mk.III:
      マーリン55Mエンジン(1,585hp)を搭載。二段折り畳み主翼を採用。

    • Mk.XV:
      グリフォンVIエンジン(1,850hp)を搭載。後期型は水滴型風防を採用。

    • Mk.17:
      Mk.XV後期型とほぼ同様の機体。脚部を補強している。

    • Mk.45:
      スピットファイア Mk.21同様の再設計機体。
      一部にグリフォン85エンジン+二重反転ペラを装備。

    • Mk.46:
      Mk.45とほぼ同様の機体。水滴型風防を採用。

    • Mk.47:
      グリフォン87または88エンジン(2,375hp)+二重反転ペラ、油圧折り畳み翼を装備する型。


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