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*&ruby(すとらいくぱっけーじ){【ストライクパッケージ】}; [#wcd37d7f]
strike package.~
アメリカ空軍における、50〜100機程度に及ぶ大規模な[[戦爆連合編隊]]の一種。~
[[爆撃]]を行う数十機[[攻撃機]]及び[[爆撃機]]を中心に、[[攻撃機]]編隊の直接的な護衛や外周で[[戦闘空中哨戒]]を行う数機〜数十機の[[戦闘機]]、~
[[対レーダーミサイル]]で武装した[[ワイルドウィーゼル]]や[[チャフコリドー]]を生成する[[チャフシップ]]、[[ジャミング]]を行う[[電子戦機]]などの数機〜数十機の[[敵防空網制圧]]編隊、~
直接的な戦闘を行わない数機〜10機程度の[[空中給油機]]と、指揮を行う1-3機程度の[[AWACS]]、[[爆撃効果判定]]を行う数機の[[偵察機]]から編成される。
~
[[アメリカ空軍]]における[[編隊]]の編制方法の一つ。~
[[攻勢対航空作戦]]など、[[航空優勢]]未確保の地域で[[空爆]]を行うために編制される。~
~
関連:[[戦爆連合]]

 1965年ベトナム戦争における、あるストライクパッケージの例
 F-105*46機
 16機が2発のAGM-12ブルパップを搭載、残り36機がM-117 750ポンド通常爆弾を8発搭載。
 15機が防空網の制圧、31機が目標への攻撃を担当。
 
 F-100*21機
 AIM-9を搭載した4機がMIGCAPを担当、機関砲のみで武装した2機が天候偵察、M-117を2発と
 2.75inロケットポッドを二つ搭載で武装した7機が対空火器制圧、同様の武装をした8機が、部隊に被撃墜が出た場合のRESCAPに当たる。
 
 RF-101*2機
 攻撃前の偵察と終了後に爆撃効果判定を行うために写真撮影を行う。
 
 KC-135*10機
 攻撃機、戦闘機へ空中給油を行う。
 
 総数79機
**標準的な構成 [#q80df72c]
+[[空中警戒管制指揮機>AWACS]](1機〜3機)
+目標へ直接[[爆撃]]を行う[[攻撃機]]・[[爆撃機]](数十機)
+[[攻撃機]]編隊の護衛と[[戦闘空中哨戒]]を行う[[戦闘機]](数機〜数十機)
+[[敵防空網制圧]]編隊(数機〜数十機)
++[[対レーダーミサイル]]で武装した[[ワイルドウィーゼル]]・[[アイアンハンド]]
++[[チャフコリドー]]を生成する[[チャフシップ]]
++[[ジャミング]]を行う[[電子戦機]]
+[[空中給油機]](10機以下)
+[[爆撃効果判定]]を行う[[偵察機]](数機)~

**一例 [#u92497d9]
1965年、[[ベトナム戦争]]時におけるあるミッションで組まれたストライクパッケージを例として示す。~

|種別|機体|機体数|武装と任務|
|[[戦闘爆撃機]]|[[F-105]]|15機|[[空対地ミサイル]]「AGM-12」2発、[[防空網を制圧>敵防空網制圧]]。|
|[[戦闘爆撃機]]|[[F-105]]|31機|[[通常爆弾]]「[[M117]]」8発、[[作戦]]目標への攻撃。|
|[[戦闘機]]|[[F-100]]|4機|[[空対空ミサイル]]「[[AIM-9]]」、[[戦闘空中哨戒]]を行い[[航空優勢]]を確保。|
|[[戦闘機]]|[[F-100]]|2機|[[機関砲]]のみ。攻撃目標周辺の[[天候偵察]]。|
|[[戦闘機]]|[[F-100]]|7機|[[通常爆弾]]「[[M117]]」と[[ロケット>ロケット弾]][[ポッド]]「ハイドラ70」、[[地上対空火器を制圧>敵防空網制圧]]。|
|[[戦闘機]]|[[F-100]]|8機|[[通常爆弾]]「[[M117]]」と[[ロケット>ロケット弾]][[ポッド]]「ハイドラ70」、被撃墜発生時の[[救難戦闘空中哨戒>戦闘空中哨戒]]。|
|[[偵察機]]|[[RF-101>F-101]]|2機|非武装。攻撃前の[[偵察]]と、攻撃終了後の[[爆撃効果判定]](写真撮影)。|
|[[空中給油機]]|[[KC-135]]|10機|非武装。[[攻撃機]]、[[戦闘機]]への[[空中給油]]。|

以上、総数79機の編隊である。


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