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*&ruby(すたーりんぐえんじん){【スターリングエンジン】}; [#bf777871]

シリンダー内に満たされたヘリウムなどのガスを、外部から加熱・冷却し、それよって生じる気体の熱膨張・熱収縮を利用してピストンを動かし、動力を得る[[エンジン]]。~
[[外燃機関]]に分類され、熱効率は[[ディーゼルエンジン]]と並んで高いと言われる。~
[[レシプロエンジン]]の一種、あるいは[[油圧ポンプ]]の亜種。~
ガスを媒体として熱を往復運動に変換する[[エンジン]]である。~
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シリンダー内部で爆発を起こす[[レシプロエンジン]]と違い、燃焼を利用する場合は外部となり、エンジン内部での直接の爆発行程がなく、トルク変動も少ない。~
そのため静音性に優れ、直に有害な成分の排気を出すことがなく、環境への影響を少なく出来る。~
また温度差を作り出せれば作動することから、可燃物、地熱、太陽熱などのあらゆる熱源が利用可能である。~
密封されるシリンダーにガスを充填し、これに[[外部から熱を加える>外燃機関]]。~
すると内部のガスが熱で膨張するので、その圧力を運動エネルギーとして機械的に取り出す。~
保守のために冷却するとガスは収縮するので、この時の逆方向の圧力も取り出される。~
~
しかし、スターリングエンジンはガスを高圧でシリンダー内に封入し、高レベルの気密を保ったままで膨張・収縮を行なわなければならないため、ピストンや出力軸を摩擦なく動かすようにすることは非常に困難で、未来のエンジンと言われながらも実用例はほとんどない。~
わずかな例として、スウェーデン海軍の「ゴトランド」級[[潜水艦]]にコックムス社製スターリングエンジンが搭載されている。~
また、同社製のエンジンは日本でも[[海上自衛隊]]の練習潜水艦[[あさしお>はるしお]](JDS Asashio TSS-3601)にて試験運用されてきたが、2007年12月に進水した新型潜水艦「[[そうりゅう]]」にはこの試験結果が活用されることになった。~
(「そうりゅう」の就役は2009年3月の予定)~
一般的な[[内燃機関]]と違って爆発的な燃焼を必要とせず、[[トルク]]が極端に加減速する事も少ない。~
また、[[外燃機関]]であるため熱源の種類を問わず、[[燃料]]の制約を受けずに設計できる。~
熱機関としても効率が高く、出力や安定性を問わないなら人間の体温でさえ熱源に利用できる。~
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原理的な効率は優れていても、実際の設計では未解決の技術的課題が山積しており、産業的シェアは多くない。~
現在ではもっぱら冷房・暖房機器で熱を余所に移動させるヒートポンプとして利用される。

>スターリングエンジンはそもそも「ある場所で吸熱し、別の場所で放熱する」事で成り立っている。~
従って、まさに吸熱・放熱そのものを目的とする冷暖房設備とは非常に相性が良い。

また、近年では水中で使う((冷たい海水を無尽蔵の冷却剤として利用できるため、地上での運用よりも技術的ハードルが多少低い。))ための[[エンジン]]としての研究開発も行われている。~
低出力エンジンの分野においても、[[電池]]を使わない場合に多少の需要がある。


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