【スターリングエンジン】(すたーりんぐえんじん)

シリンダー内に満たされたヘリウムなどのガスを、外部から加熱・冷却。
それよって生じる気体の熱膨張・熱収縮を利用してピストンを動かし、動力を得るエンジン
外燃機関に分類され、熱効率はディーゼルエンジンと並んで高いと言われる。

シリンダー内部で爆発を起こすレシプロエンジンと違い、燃焼を利用する場合は外部となり、エンジン内部での直接の爆発行程がなく、トルク変動も少ない。
そのため静音性に優れ、直に有害な成分の排気を出すことがなく、環境への影響を少なく出来る。
また温度差を作り出せれば作動することから、可燃物、地熱、太陽熱などのあらゆる熱源が利用可能である。

しかし、スターリングエンジンはガスを高圧でシリンダー内に封入し、高レベルの気密を保ったままで膨張・収縮を行なわなければならないため、ピストンや出力軸を摩擦なく動かすようにすることは非常に困難で、未来のエンジンと言われながらも実用化には至っていない。

余談ではあるが、海上自衛隊の最新鋭潜水艦おやしお級に、スウェーデンのコックムス社製スターリングエンジンが搭載される予定である。

関連:エンジン 外燃機関


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