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*&ruby(すたーうぉーずけいかく){【スターウォーズ計画】}; [#o656e49f]
SDI(Strategic Defense Initiative).~
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1983年、当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガンが提唱した本土防衛[[戦略]]構想([[ミサイル防衛]])。~
正式にはSDIと呼称されたが、当時流行した映画にちなんで「スターウォーズ計画」と渾名された。~
正式にはSDIと呼称されたが、当時流行した映画にちなんで「スターウォーズ計画」と渾名された。~
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主目的はアメリカ本土を標的とする[[弾道ミサイル]]の迎撃態勢を構築する事。~
そのための手段として、[[ミサイル]]、レールガン、[[レーザー]]などを搭載した[[軍事衛星]]の打ち上げを試行。~
レーガン大統領の掲げた「強いアメリカ」政策の一環として大々的に宣伝された。~
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実際の所、技術的にも予算的にもあまり現実的な計画ではなく、具体的な成果の発表なく沙汰止みとなった。~
[[冷戦]]末期の対ソ連プロパガンダ、あるいは[[軍事ケインズ主義]]的な予算誘致策であったという説が有力。~
当時のアメリカは[[ベトナム戦争]]の敗北によって[[冷戦]]下での国威を損なっており、軍事力の誇示を求める民意が少なくなかった。

>レーガンの任期中に[[冷戦]]が終結したため、[[核戦争]]に対する楽観が蔓延して予算が下りなくなった、という説もある。~
SDIは技術的見地から批判の耐えない計画だったが、その研究が21世紀の兵器技術に影響を与えたのも一面の事実ではある。
SDIは技術的見地から批判の絶えない計画だったが、その研究が21世紀の兵器技術に影響を与えたのも一面の事実ではある。

また、SDIという構想は、[[相互確証破壊]]に依存していた[[冷戦]]の社会構造に甚大な衝撃をもたらした。~
ソ連側はSDIの実現性について確証を持てず((ソ連の科学者もそれが荒唐無稽・実現不能であると結論づけていたが、軍部を納得させる証拠を提示できなかったという。))、その事はソ連末期の国家戦略に甚大な影響を及ぼした。~
ソ連を崩壊させた外交・内政・経済要因の多くはレーガン政権時代に顕在化したもので、それは核戦争の恐怖が大きく係わっている。~
[[相互確証破壊]]が破綻しているかもしれない、という疑義はソ連の軍事的・政治的選択肢の多くを封じていた。~
[[冷戦]]終結に至る経緯の多くはアメリカ側の謀略に起因するが、SDIという虚妄もまた巨大な謀略の一部であったと言える。~
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関連:[[MIRACL]] [[AL-1]] [[ASAT]] [[軍事ケインズ主義]] [[ミサイル防衛]] [[アメリカ宇宙軍]]


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