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*&ruby(すくらんぶる){【スクランブル】}; [#g9cc40a0]
scramble~
かき混ぜること。~
原義は「かき混ぜる」の意。例えば「スクランブルエッグ」と言えば掻き混ぜながら焼く卵料理を指す。~

+[[航空機]]の緊急発進。~
一般的には、[[領空]]侵犯またはその恐れがある(([[防空識別圏]]への無断侵入を以て判断されることが多い。))不明機に対し、[[対領空侵犯措置]]を実施するため[[戦闘機]]などを緊急発進させることを指す。~
[[領空]]侵犯の恐れがあると判断されてから直ちに[[離陸]]して対処ができるように、空軍基地では予め準備を整えた[[戦闘機]]が待機しているのがふつう。~
よく、映画などでベルが突然鳴り響き[[戦闘機]]に駆け足する演出が見られるが、実際は数分前にスクランブルをかけることが飛行隊に通達される場合のほうが多い。通達なしに突如おこなわれるスクランブルのことを、特に「ホットスクランブル」と呼ぶ。~
**[[航空機]]のスクランブル [#wc8d6113]
何らかの理由で[[航空機]]を緊急発進させる事を「スクランブル」という。~
一般的には、[[対領空侵犯措置]]を実施するため[[戦闘機]]などを緊急発進させる事を指す。~
このような任務を担当する基地では、予め準備を整えた[[戦闘機]]が用意されているのが普通。~
~
実際には組織的活動に必要な時間を考慮し、発令の数分前に関係各員に通達するのが通例。~
そのような通達なく、突如として行われるスクランブルは特に「ホットスクランブル」と呼ぶ。~
~
関連:[[地上要撃管制]] [[アラート待機]] [[5分待機]] [[防空識別圏]] [[ナマズスクランブル]]~

**通信のスクランブル [#k4e8e187]
無線・有線問わず、電気的な通信が第三者に傍受されないよう対策を施す事を「スクランブル」という。~
~
#ref(F-4 and Tu-16.jpg)~
photo:Boeing HP~
古くは、彼我で示し合わせて[[周波数]]を頻繁に変更する事で対処していた。~
この操作を手動で行う事は可能だが煩雑極まるため、普通はスクランブラーと呼ばれる専用の機器を用いる。~
~
+無線通信が傍受されることを防ぐため、変調周波数を頻繁に変更すること。~
手動でおこなうことは困難であり、スクランブラーと呼ばれる専用の機器を用いる。~
~
デジタル通信の場合は、データの順序を入れ替えたり、数値を乱数表などにより暗号化することも含まれる。~
こちらは軍事通信のみならず、民生の通信機器でも広く使用されている。~
コンピュータ越しのデジタル通信では、通信データを暗号化する事を「スクランブル」という。~
現行のインターネットにおける基盤技術の一つであり、個人情報を送受信する際は必ずといって良いほど暗号化が行われる。~
ただし、現行の暗号化技術には実用上の限界があり、[[諜報機関>スパイ]]や警察組織による解析に対しては必ずしも有効でない。
>通信の暗号化で得られる安全は、おおむね「外出時に玄関に鍵をかける事で得られる安全」程度のものだとされる。~
施錠する事は間違いなく必要だが、窃盗犯は解錠技術を持っているかもしれないし、窓から入ってくるかもしれない。~
同様に、通信の暗号化は間違いなく必要だが、専門技術者の解析・工作に耐えられるとは到底言えない。

関連:[[サイバーテロ]] [[エシュロン]]


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