【スクランブル】(すくらんぶる)

scramble
かき混ぜること。

  1. 航空機の緊急発進。
    一般的には、領空侵犯またはその恐れがある*1不明機に対し、対領空侵犯措置を実施するため戦闘機などを緊急発進させることを指す。
    領空侵犯の恐れがあると判断されてから直ちに離陸して対処ができるように、空軍基地では予め準備を整えた戦闘機が待機しているのがふつう。
    よく、映画などでベルが突然鳴り響き戦闘機に駆け足する演出が見られるが、実際は数分前にスクランブルをかけることが飛行隊に通達される場合のほうが多い。通達なしに突如おこなわれるスクランブルのことを、特に「ホットスクランブル」と呼ぶ。

    関連:地上要撃管制 アラート待機 5分待機 防空識別圏 ナマズスクランブル

    F-4 and Tu-16.jpg
    photo:Boeing HP

  2. 無線通信が傍受されることを防ぐため、変調周波数を頻繁に変更すること。
    手動でおこなうことは困難であり、スクランブラーと呼ばれる専用の機器を用いる。

    デジタル通信の場合は、データの順序を入れ替えたり、数値を乱数表などにより暗号化することも含まれる。
    こちらは軍事通信のみならず、民生の通信機器でも広く使用されている。

*1 防空識別圏への無断侵入を以て判断されることが多い。

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