【スカイフラッシュ】(すかいふらっしゅ)

イギリス空軍など、欧州で広く装備されている中射程空対空ミサイル
AIM-7E-2「スパロー」の胴体を利用した発展型である。

1973年、初期型のAIM-7を装備していたイギリスはXJ152計画に着手し、開発を開始。
そして1978年、F-4「ファントムII」に搭載するためにBAeのミサイル部門(現MBDA)が実用化した。
セミアクティブレーダー誘導方式だが、新規開発された世界初の逆モノパルス式シーカーを搭載しているため、ECCM能力や低空目標への対処能力が高い。
射程は約50km程度と言われている。
イギリス以外では、イタリア・サウジアラビア・スウェーデンで採用されており、スウェーデンではRb71の名称でライセンス生産している。

後継としてアクティブレーダー誘導式の「アクティブスカイフラッシュ」も計画されたが、1991年に計画が中止されている。
さらなる発展型としてミーティアを開発中だが、RAFなどでは繋ぎとしてAIM-120を導入している。

スペックデータ

全長3.68m
直径20.3cm
翼幅1.02m
発射重量193kg
射程45km
速度マッハ4.0
推進方式固体推進ロケットモーター
弾頭HE連続ロッド(30kg)(スカイフラッシュ)/爆風破片弾頭(アクティブスカイフラッシュ)
誘導方式セミアクティブレーダー誘導
誘導装置モノパルス XJ521セミアクティブJバンドシーカー



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