【ジェラルド・R・フォード】(じぇらるど・あーる・ふぉーど)

USS Gerald R. Ford(CVN-78)

アメリカ海軍が開発・建造中の原子力空母
艦名は第38代合衆国大統領(1974年8月就任〜1977年1月退任)Gerald Rudolph Ford氏(1913年生〜2006年没)に由来する。

船体設計は、現在就役中のニミッツ級航空母艦を基礎としているが、本艦型では、新たに50年間燃料棒の交換が不要な新型原子炉が搭載され*1、発電量はニミッツ級の6.4万kwよりも3倍多い19.2万kwとなる。
また、ステルス性を重視した船体となり、飛行甲板もニミッツ級よりも広くなるため、搭載できる艦載機も多くなる。
カタパルトも、従来の蒸気カタパルトからリニアモーターで動く電磁カタパルトが搭載されるほか、操作人員の省力化が図られるなど、数多くの特徴が存在する。

本艦の建造は2009年に開始されており、2017年7月22日に就役した*2
この他、後記の通り同型艦3隻の建造が決定しており、最終的には10隻程度の建造が計画されている。

性能諸元

艦級ジェラルド・R・フォード級原子力空母
主造船所ニューポート・ニューズ造船所(ヴァージニア州)*3
排水量
満載
101,600t
全長333m
全高76m
全幅77m(航空甲板
水線幅41m
吃水12m
機関Bechtel A1B加圧水型原子炉×2基
蒸気タービン×4基
5枚羽プロペラギヤ減速推進器×4軸
機関出力N/A
発電能力192,000kW
速度30kt+
乗員4,660人(総乗員)
2,180人(操艦人員)
2,480人程度(航空要員)
武装RIM-116「RAM」21連装発射機×2基
RIM-161「ESSM」 8連装発射機×2基
ファランクスCIWS×3基
艦載機固定翼機/回転翼機 75機
F/A-18E/FF-35CE-2C/DEA-18GC-2SH-60MH-60R/SX-47?
発艦装備エレベーター×3基
電磁カタパルト×3基
レーダーAN/SPY-3? Xバンドアクティブフェイズドアレイレーダー×3面1基(海上捜索およびESSM誘導用)

同型艦

艦番号艦名起工進水就役母港
CVN-78ジェラルド・R・フォード
(USS Gerald R. Ford)
2009.11.132013.11.92017.7.22-
CVN-79ジョン・F・ケネディ
(USS John F. Kennedy)
2015.8.222018年予定2020年予定
CVN-80エンタープライズ
(USS Enterprise)
2018年予定2023年予定2025年予定



*1 現在のニミッツ級では25年に1度燃料棒の交換が必要であるが、本艦型では事実上、就役から退役まで燃料棒を交換しなくてもよいことになる。
*2 当初は2015年に竣工・就役の予定だった。
*3 現ノースロップ・グラマン・ニューポート・ニューズ。

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