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【シーダート】 †
GWS 30 Sea Dart
BAeのミサイル部門(現MBDA)が開発した艦対空ミサイル。
世界で初めて対艦ミサイルの迎撃に成功したミサイルでもある。
誘導方式はセミアクティブレーダー誘導、弾頭には爆風破片効果弾頭(重量25kg、連続ロッド)が採用されている。
1973年に就役したブリストル?級駆逐艦(82型駆逐艦)に搭載され、インビンシブル級航空母艦(後に撤去)、シェフィールド級駆逐艦(42型駆逐艦)、アルゼンチン海軍のエルクレス級駆逐艦(42型駆逐艦)にも配備された。
実戦では、フォークランド紛争でアルゼンチン空軍のA-4スカイホーク2機、SA330 ピューマ1機及びキャンベラ爆撃機1機を撃破したほか、湾岸戦争では、イラク沿岸でアメリカの戦艦「ミズーリ(BB-63)」を護衛中だったシェフィールド級駆逐艦「グロスター(D96)」が、イラク軍が発射したHY-2対艦ミサイル2発のうち1発を迎撃し、これを撃破する戦果を挙げた(もう1発は海上に着弾)。
現在では唯一の搭載艦であるシェフィールド級駆逐艦とともにシステムが旧式化しており、後継のデアリング級駆逐艦(45型駆逐艦)と順次交替し、退役する見通しである。
スペックデータ †
全長:4.36m
直径:42cm
翼幅:91cm
発射重量:550kg
射程:80km
速度:Mach 2.0(ブースト時)/Mach 3.5(巡航時)
飛行高度:30-25,000m
推進方式:ラムジェット+固体ロケット
エンジン:ブリストル・シドレー Odinラムジェットエンジン/Chow 固形ロケット・ブースター
弾頭:HE 爆風破片効果/連続ロッド(25kg)
誘導方式:セミアクティブレーダー誘導
誘導装置:セミアクティブレーダー誘導シーカー(Marconi)
バリエーション †
- Mod0:初期型。射程74km。電気回路に真空管を使用している。
- Mod1:フォークランド紛争の教訓を受けた誘導システム改良型。シースキマーへの対処能力が向上し、信頼性を高めている。
- Mod2:湾岸戦争で実戦投入された改修型。
- Mod3:最終型。