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*&ruby(しーうるふ){【シーウルフ】}; [#o8dbd508]
+1990年代に就役した米海軍の原子力[[攻撃潜水艦]]。現行潜水艦の中では最強と呼び名も高い。~
+1990年代に就役した米海軍の原子力[[攻撃潜水艦]]。現行潜水艦の中では性能・製造コストともに最高峰。~
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[[冷戦]]時代に就役したソ連の「アクラ」級SSNは、米海軍の主力SSNであった[[ロサンゼルス]]級よりも静音性に優れていた。それに対抗すべく建造されたのが本級であった。~
本級はソ連の[[アクラ]]をあらゆる面で上回ることを目的に開発・建造が行われたため、他に類を見ないスーパー原潜となってしまった。~
その分建造費も高額となってしまい、3隻が就役したところで建造は打ち切られてしまった。~
なお、3番艦のジミー・カーターは[[SEALs]]及び[[ROV>無人機]]支援用に再設計されてこのほど完成している。~
旧ソ連でも傑作として名高い「アクラ」級SSNの圧倒を目的に掲げ、[[金の壁]]を無視したコスト度外視の高性能艦として設計された。~
性能要求は概ね達成したものの、[[冷戦]]終結によって需要を失い、4隻のみで建造を打ち切られている。~
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「シーウルフ」型主要諸元~
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|[[排水量]](水上/水中)|8,060t/9,150t|
|全長|107.6m|
|全幅|12.9m|
|喫水|10.9m|
|予備浮力|22.7%|
|船型|HY-100スチール製 葉巻型・単穀式|
|主機関|WEC S6W[[加圧水型原子炉]]1基、蒸気タービン2機、ポンプジェット(旋回スラスター付)1軸&br;WEC 2次推進モータ1基|
|出力|52,000shp|
|潜行深度|600m(最大)|
|最高速力(水上/水中)|25kt/39kt|
|定員|133名(士官12名、下士官101名)|
|主要兵装|Mk69 660mm(26インチ)水圧式魚雷発射管×8門|
||(Mk48魚雷・[[ハープーン]]・[[トマホーク>BGM-109]]又は[[機雷]]を搭載。(弾庫容量52発))|
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【同型艦】~
,艦番号,艦名,主造船所,起工,進水,就役,母港
,SSN-21,USS Seawolf,エレクトリック・ボート,1989.10.25,1995.6.24,1997.7.19,グロトン&br;(コネチカット州)
,SSN-22,USS Connecticut,エレクトリック・ボート,1992.9.14,1997.9.1,1998.12.11,グロトン&br;(コネチカット州)
,SSN-23,USS Jimmy Carter,エレクトリック・ボート,1998.,2004.6.5,2005.2.19,キトサップ海軍基地&br;(ワシントン州)
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+SSN-575 USS Seawolf~
米海軍が2番目に建造した原子力潜水艦。~
就役前の1956年に、主機の[[中速中性子炉]]に使用されていた熱伝導材の液体ナトリウムが漏れ、7名が[[被曝]]する米海軍初の原子力潜水艦における[[放射能]]漏れ事故が発生した。~
主機は1960年に[[加圧水型原子炉]]へ変更されており、[[原子炉]]産業における[[ウェスチングハウス]]の勝利を象徴する事象である。~
就役前の1956年に[[原子炉]]の熱伝導材が漏れて7名が[[被曝]]する米海軍初の原子力潜水艦における[[放射能]]漏れ事故が発生した。~
この事故から主機が主機の[[中速中性子炉]]は問題視され、1960年に[[加圧水型原子炉]]へと変更されている。~
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【性能諸元】~
|船型|鯨型|
|排水量(水上/水中)|3,260t/4,110t|
|全長|102.9m|
|全幅|8.40m|
|吃水|6.70m|
|予備浮力|14.6%|
|主機|原子力ギアードタービン&br;GE S2G型溶融金属冷却型原子炉(改装後はWEC S2Wa型[[加圧水型原子炉]])×1基&br;[[蒸気タービン]]2基 4翼スクリュー×2軸 ガピーI型電池×126個1群|
|出力|15,000hp|
|最大速力(水上/水中)|23kt/19kt|
|安全潜航深度|213m|
|乗員|101名|
|兵装|533mm魚雷発射管×6門(魚雷22本または機雷)|
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【同型艦】~
,艦番号,艦名,主造船所,起工,進水,就役,退役
,SSN-575,USS Seawolf,エレクトリック・ボート,1953.9.7,1955.7.21,1957.3.30,1987.3.30
~
+[[BAe]]のミサイル部門(現[[MBDA]])が開発した短距離[[艦対空ミサイル]]。~
誘導方式はCLOS(コマンド・ツー・ラインオブサイト)と呼ばれる指令誘導、弾頭にはHE破片効果弾頭(重量14kg)が採用されている。~
前期型(GWS-25)は[[ブロードソード級フリゲート>22型フリゲート]]に、後期型(GWS-26)は[[デューク級フリゲート>23型フリゲート]]にそれぞれ配備されており、後期型はブースターが取り付けられ全長が長くなっており、専用の[[VLS>垂直発射システム]]に装填されたことにより同時多方向対処能力などリアクションタイムが早くなった。~
+[[BAe]]のミサイル部門(現[[MBDA]])が開発したGWS-25短距離[[艦対空ミサイル]]の[[愛称]]。~
誘導方式はCLOS(コマンド・ツー・ラインオブサイト)と呼ばれる指令誘導、弾頭は重量14kgの[[榴弾]]。~
専用の[[VLS>垂直発射システム]]を用意するなどの改良を加えた後継のGWS-26も同じくシーウルフと呼ばれる。


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