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*&ruby(さいどばいさいど){【サイドバイサイド】}; [#u0c499e5]
Side by side.~
+[[機長]]と[[副機長]]が、機首方向に対し並列に配置された座席を持つ構成。~
[[旅客機]]などの大型機や[[ヘリコプター]]などで多く採用されている。~
[[飛行機]]の場合は左、[[ヘリコプター]]の場合は右に[[機長]]が座するのが通常。~
[[タンデム]]と比較し、クルーの意思疎通がスムーズに行える利点がある。~
また[[練習機]]では、教官と訓練生がコミュニケーションを取りやすく、教習しやすいとも言われる。~
~
[[軍用機]]、特に戦術機の場合、機体幅の広がりによる空気抵抗の増加や、搭乗者左右視界の極端な偏りから敬遠され、~
「良い事といえば隣が何をしているか完全に把握できるくらいで、だからといってそれで気が休まることなどありはしない」~
と言われるほど。~
戦術機では[[攻撃機]]で採用例はあるが、[[A-6]]や[[F-111]]、[[Su-24]]、[[Su-32>Su-27]]などの極一部のみとなっている。~
特にSu-24などは、サイドバイサイドに利点を見出した為の採用、というより同時期のF-111の影響を受けすぎた結果と言われる。~
何かが横一列に整列している状態を指す語。~
技術用語としては、乗り物の座席が横一列に並べられた設計を指す。「並列複座」とも。~
~
特に[[航空機]]では、[[機長]]と[[副機長]]が並んで座る形状の[[コックピット]]を指す。~
[[旅客機]]などの大型機や[[ヘリコプター]]などで多く採用されている。

>なお、サイドバイサイドの機体は原則として[[機長]]が左に座る。~
[[航空機]]は[[着陸]]時に左廻りに[[進入>アプローチ]]するという慣例があるため、[[機長]]が左席から左側の視界を確保する事が望ましい。~
ただし例外的に、[[ヘリコプター]]では[[機長]]が右に座する。~
[[ヘリコプター]]の左席では左手で[[操縦桿]]([[サイクリック]])を支持する必要があり、左腕を固定したまま左に振り向くのは解剖学的に無理がある。

縦一列に並ぶ[[タンデム]]式の座席と比較して、[[乗員>エビエーター]]同士が互いの顔や手元を確認できる利点がある。~
これは[[練習機]]で教官が指導を行う際や、故障や事故に対する緊急対応において重要な利点である。~
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+バイクや自動車の場合での、1.と同じような座席配置。~
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一方、操縦区画が左右に広がる事で機体の[[前面投影面積]]が広がって空気抵抗を増やし、[[運動性]]に悪影響を及ぼす。~
左右どちらの席に座るか次第で左右の視界が偏ったり、身体的な操作手順が激変するという欠点も指摘されている。~
これは緊急時に重大な錯誤を生じさせる危険性があるもので、[[マニューバー]]を想定した機体がサイドバイサイドになる事はまずない。

>操作手順そのものは左席でも右席でもほぼ同一だが、それを右手で行うか左手で行うかによって大きな差異が生じる場合がある。~
特に事故発生時には緊張と恐怖によって乗員の判断力が著しく低下するため、咄嗟の操作で左右を間違える危険性が否定できない。

#ref(asukacp1.jpg);~
[[飛鳥]]の例


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