*&ruby(さーぶにせん){【サーブ2000】}; [#wce2f609]
SAAB 2000.~
~
スウェーデンの[[サーブ社>サーブ]]が1990年代に開発・生産した[[双発>双発機]][[ターボプロップ]][[旅客機]]。~
前作の[[サーブ340]]を基に大型化した機体である。~
~
機体コンポーネントは分業制で作られており、[[主翼]]はスペインの[[CASA>EADS]]、後部胴体は英国のウェストランド、[[尾翼]]はフィンランドのヴァルメト社が生産した。~
~
1992年に[[初飛行]]、1994年に商業運航に就航したが、同時期にデビューしたエンブラエル社のERJ145や[[ボンバルディア]][[CRJ]]といった小型ジェット機に市場を奪われ、1999年に生産終了。63機のみの生産に終わった。~
>サーブ社はこれを契機に旅客機市場から撤退することになった。
日本では国土交通省航空局が飛行検査用として2機を採用している。
**スペックデータ [#cc94e52a]
|乗員|2名（[[機長]]・[[副操縦士>副機長]]）|
|乗客数|50〜58席|
|全長|27.28m|
|全高|7.73m|
|翼幅|24.76m|
|翼面積|55.7��|
|[[ペイロード]]|5,900kg|
|翼型|NASA MS(1)013|
|空虚重量|13,800kg|
|最大離陸重量|22,800kg|
|[[エンジン]]|アリソン AE2100A[[ターボプロップ]]×2基（出力4,152shp）|
|[[プロペラ]]|ダウティR381 6枚羽|
|巡航速度|665km/h|
|[[航続距離]]|2,869km（長距離巡航時）|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|9,450m|
|[[上昇率]]|11.4m/s|
~
**バリエーション [#t7d91feb]
-サーブ2000：~
50〜58席の旅客型。~
~
-サーブ2000FI：~
国土交通省航空局向け飛行検査機型。~
~
-サーブ2000 AEW&C：~
「エリアイ」[[レーダー]]を搭載する[[早期警戒管制機]]型。~
パキスタン空軍で採用された。~
~
-サーブ2000 Airtracer：~
[[SIGINT]]機型。~
~
-サーブ2000 MPA：~
[[洋上哨戒機>哨戒機]]型。~
~
