【コンコルド】(こんこるど)

Concorde(コンコルド)
フランスとイギリスが共同で開発し、1969年3月1日に初飛行して実用化された超音速旅客機(SST)。
開発が始まった時には世界中の注目を集めたものの、開発が遅れる間に騒音問題などに注目が集まったためキャンセルが相次いだ。
そして、開発国の航空会社である「エールフランス」「英国航空」の2社だけがその「責任」を取らされる形で運用することになり、パリ〜ニューヨーク線、ロンドン〜ニューヨーク線に限定して運航された。
その際、2社の間では「先に運用を止めた方がもう一方に違約金を払う」という契約が結ばれた。

予想されていたことだが、機内が狭いため乗客や貨物をあまり搭乗させられず、更に大量の燃料を消費するという、旅客機としては重大な欠点があり、そのため運賃が非常に割高で、搭乗率は2割程度であった。
当然運行は赤字で、両社はメンツを保つために運行を続けていた。

2000年7月25日にはエールフランスのパリ発ニューヨーク行コンコルドが、離陸直後に墜落する事故を起こした。
運行赤字が続いており、この墜落事故に加えて9.11事件やイラク戦争に伴う航空業界全体の経営環境悪化もあって、2003年10月24日をもって退役。
これにより、商業運行されているSSTはなくなった。


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