【コア部隊】(こあぶたい) †


陸上自衛隊の一部師団・旅団で、隷下にある普通科連隊の平時充足率を20％に抑えた部隊。

陸上自衛隊の師団・旅団は、戦車師団である第７師団を除くと隷下に３〜４個の普通科連隊を擁しているが、陸自全体が定員割れしている状態なのでどの連隊も欠員を抱えていた。
これでは、有事の際にどの連隊も戦力不完全な状態で戦闘に突入することになってしまうため、欠員を特定の部隊に集約することで他の部隊の充足率を相対的に高め、欠員を集約された部隊は有事に予備自衛官を招集して欠員を埋め、師団・旅団の戦略予備とすることが考え出された。これが「コア部隊」である。

コア部隊に指定された連隊には、平時は人的戦力の根幹となる幹部・陸曹のみが配置され、訓練のため毎年招集される即応予備自衛官の訓練などを受け持つが、防衛出動命令により出動する時には即応予備自衛官を招集して欠員を埋め、師団・旅団の予備兵力となる連隊戦闘団を構成して戦闘に参加する。

2005年以降の改編で、コア部隊は師団・旅団の隷下から各方面隊隷下に編成される「方面混成団」の隷下に組み込まれることになっているが、2007年３月現在では東北方面隊のみで移行が完了している。


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS