*&ruby(くれいもあ){【クレイモア】}; [#nd1b449a]
M18 Claymore

[[アメリカ陸軍]]が開発した[[地雷]]。~
命名の由来はゲール語(スコットランド)で「大剣」を意味する「&ruby(クラゼヴォ・モル){Claidhemoha-mor};」のイングランド訛り((スコットランド人は[[傭兵]]を輩出した国の一つであり、彼らの用いた刀剣のデザインは「クレイモア様式」として近世ヨーロッパで広く流行した。))。~
地雷としては特異な設計思想から、「ブロードソードマイン」「特殊指向性対人地雷」「指向性散弾」などと分類される場合もある。~
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開発の契機は[[朝鮮戦争]]。~
人的資源が安価な[[人民解放軍]]との交戦を経て、[[人海戦術]]に対する[[防御]]戦闘のコストを低減する目的で開発された。~
後に改良型のM18A1が[[ベトナム戦争]]に投入され、現在に至るまで用いられ続けている。~
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形状は平たい金属缶で、[[地雷]]としては珍しく埋設せず露出したまま用い、市街地や森林などの死角に設置する。~
内部には0.7kgの[[C4爆薬>爆薬]]と直径1.2mmの鋼球700個を内蔵し、罠線((罠線を利用する場合は[[オタワ条約]]による規制対象となるため、[[陸上自衛隊]]などでは手動で使用している。))またはリモコン操作によって起爆。~
起爆点から前方60°の範囲に[[ショットシェル]]のごとく鋼球を撒き散らす。[[有効射程]]は約100m、[[最大射程]]は約250m。~
敵が50m以内の[[キルコーン>有効射程]]に密集する理想的状況であれば、1個で[[歩兵]]一個小隊を[[全滅]]せしめる。~
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なお、機械としてのメカニズムは特に複雑なものではないため、手工業で製作された類似品の[[IED]]も散見される。~

**諸元 [#lee9863d]
|高さ|約8.3cm|
|幅|約21.6cm|
|奥行き|約3.5cm|
|重量|約1.6kg|
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