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*&ruby(くるびっと){【クルビット】}; [#y1c957d9] [[ポストストール機動]]の一種。~ 急激な機首上げを行い、機の針路を殆ど変えずに[[ループ]]するもの。~ 前進するベクトルを維持したまま急激に機首上げを行い、縦に一回転して元の針路に戻る[[マニューバー]]。~ ~ 実用機に近い[[研究機>実験機]]を含む[[戦闘機]]の中でこの機動が可能なのは、[[Su-27]]系列のうち、[[カナード>先尾翼]]や[[推力偏向ノズル]]を搭載した一部の機と、[[MiG-29OVT>MiG-29]]、[[F-22]]((F-22デモンストレーションチームが実施するハイアルファループがクルビットに似ている。))のみ。~ また、MiG-29OVTはダブルクルビットという、連続2回転(正確には1回転と3/4)する技を[[エアショー]]で披露している。~ 「クルビット」はロシアにおける命名で、英語圏では「ハイアルファループ」とも呼ぶ。~ [[失速]]状況においても高い[[運動性]]を発揮出来る機体が必要で、現行[[戦闘機]]の多くがこの条件を満たしていない。~ 実現可能だと確認されている機体は[[MiG-29OVT>MiG-29]]、[[F-22]]、および[[Su-27]]系列の一部モデル(([[カナード>先尾翼]]や[[推力偏向ノズル]]を搭載した一部の機で実現されている。))。~ ~ 一部の[[メディア>マスコミ]]において、この[[機動]]をもって[[ドッグファイト]]を制するような表現がされている場合があるが、実戦において速度を殺す事は自殺行為であり、行えば[[ミサイル]]の標的にしかならない((そもそも空中戦においては「敵の早期発見」「[[奇襲]]」「[[一撃離脱>ヒットアンドアウェイ]]」が重要である。これは[[機関銃]]が主兵装だったプロペラ機の時代(第二次大戦後期)から変わっていない。))。~ ~ クルビットや[[コブラ]]は、このような異常な[[迎え角]]でも機の制御が可能である事、[[エンジン]]が[[失火>フレームアウト]]しない事など、高性能をアピールするためのデモンストレーションでしかない。 [[エアショー]]などでのデモンストレーション用の操作であり、機体の制御系統の強靭さを示すために行われる。~ 実戦においては[[失速]]のリスクを負った上で無意味に減速するだけの自殺行為であり、何の戦術的利点もない。~ http://www.masdf.com/altimeter/maks2007/fly2/s/kulbit.jpg