【クルビット】 †
ポストストール機動の一種。
急激な機首上げを行い、機の針路を殆ど変えずにループするもの。
実用機に近い研究機を含む戦闘機の中でこの機動が可能なのは、Su-27系列のうち、カナードや推力偏向ノズルを搭載した一部の機と、MiG-29OVT、F-22*1のみ。
また、MiG-29OVTはダブルクルビットという、連続2回転(正確には1回転と3/4)する技をエアショーで披露している。
一部のメディアにおいて、この機動をもってドッグファイトを制するような表現がされている場合があるが、実戦において速度を殺す事は自殺行為であり、行えばミサイルの標的にしかならない*2。
クルビットやコブラは、このような異常な迎え角でも機の制御が可能である事、エンジンが失火しない事など、高性能をアピールするためのデモンストレーションでしかない。
*1 F-22デモンストレーションチームが実施するハイアルファループがクルビットに似ている。
*2 そもそも空中戦においては「敵の早期発見」「奇襲」「一撃離脱」が重要である。これは機関銃が主兵装だったプロペラ機の時代から変わっていない。