【ギオラ・イプシュタイン】(ぎおら・いぷしゅたいん)

Giora "Hawkeye" Epstein(1938年生まれ〜存命中).

かつてイスラエル空軍に所属していた戦闘機パイロット

1956年に入隊した当初は心臓の問題からパイロットとしては採用されず、空挺部隊の隊員として軍歴をスタートさせた。
その後、1959年にいったん退役し、2年後にパイロットとして再志願、医師の許可を得てパイロットとしての訓練を始めた。
パイロットとしての訓練を始めると、その卓越した視力*1から「Hawkeye」の異名を得た。

六日間戦争ヨムキプール戦争において、ミラージュ3及びネシェルに搭乗して17機の撃墜戦果を記録した。
このスコアは、今日の近代ジェット機による撃墜戦果としては世界最多と見られている*2

イスラエル空軍では、敵対勢力によるパイロット個人への報復を防ぐ意味合いから、退役するまでその氏名を公表しなかったため、長らく「G大佐」という名で知られていた。

1997年に空軍を退役した後、同国のフラッグキャリアエル・アル航空?において旅客機パイロットとして勤務した。


*1 第二次世界大戦時のエースパイロット達と同様に非常に目がよく「コンディションが良い時は40km先の敵機が見えた」と自ら語っている。
*2 21世紀の現代では、航空機および搭乗員の調達・養成コストが高騰したことと国家総力戦思想の退潮もあって、今後、この記録が更新される見込みは薄いといわれている。

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