【キャノピー】(きゃのぴー)

Canopy
天蓋(てんがい)

  1. 戦闘機攻撃機曲技機などで、パイロットの広い視界を確保するため、コックピットの上半分を覆うようにつくられた大きな窓。
    風防(ウィンドシールド)とは別の部品だが、同一視されることもある。F-16F-22などのようにキャノピーと風防とが完全に一体化して、区別不能なものも存在する。
    キャノピーを備える機種では、乗員はほとんどの場合キャノピーを開いて乗降する。開く際のヒンジは大抵側方あるいは後方に備えられるが、F-35などヒンジを前方に備えられるものも少数ながら存在する。Su-32のように別途乗降口が設けられるものも希に存在する。
    かつてのレシプロ機の場合はキャノピーがスライド開閉するものが多く、飛行中でも開閉することができたが、現代の飛行機でスライドするものはハリアーなどごく少数である。
    初期のものはガラスを継ぎ合わせてつくられたが、やがて軽くて丈夫なアクリル樹脂などで成型されるようになった。
    しかしそれでもバードストライクの際には破砕してしまい、パイロットを守るには不十分な場合があった。
    近年ではバードストライクに耐えるべく、軽さ・強度・柔軟性を兼ね備えたポリカーボネート製のものが増えつつある。

    関連:フォルスキャノピー

  2. 落下傘における、傘の部分を特にこう呼ぶ場合がある。

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