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*&ruby(きーろふ){【キーロフ】}; [#f3cc1dde]
[[ソビエト連邦海軍>ソ連軍]]・[[ロシア海軍>ロシア軍]]の重装原子力ミサイル[[巡洋艦]]([[巡洋戦艦]])。~
ロシアではProject1144.1/1144.2「オルラン」と呼ばれる。~
また、1番艦の就役時の艦名から「キーロフ」級と呼ばれ、[[第二次世界大戦]]後に建造が開始された水上戦闘艦では（[[航空母艦]]を除けば）最大の艦である。~
>同艦の就役を受け、[[アメリカ海軍]]は[[モスボール]]保管していた「[[アイオワ]]」級[[戦艦]]4隻を（[[巡航ミサイル]]発射母艦としての機能を実装した上で）現役復帰させたが、期待された成果を挙げることができず失敗に終わっている((詳細については[[該当項目>アイオワ]]を参照。))。
技術的に特徴の多い艦で、アメリカのイージスシステムに数年先駆けて同時多目標対処可能((本級の場合、最大で12目標の対処が可能。))な艦隊防空システム「[[フォールト（S-300F（SA-N-6））>SA-10]]」や[[VLS>垂直発射システム]]方式を採用し、30mm機関砲と近接防空ミサイルを組み合わせた「コールチク」複合[[CIWS]]、西側ではあまり見られない連装砲などを装備している。~
また、現代の軍艦では珍しく、艦の主要部分に50mm〜100mmの装甲が施されており、舷側をテーパーさせる事で[[ステルス]]性も持ち合わせている。~
また、船体側面には、全長を取り巻くように消磁コイルを装着している。~
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現在までに4隻が就役しており((1992年5月27日に全艦がソ連邦時代の人名から帝政ロシア時代の人名に改名された。))、4隻とも搭載される武装が異なっている。~
就役後、現在も稼動状態に有る艦は4番艦「ピョートル・ヴェルキー」のみだが、3番艦「アドミラル・ナヒーモフ」については近代化改修される予定があり、ミサイル類（P-700、S-300F、9K33M）を[[3M54「カリブル」>SS-N-27]][[艦対艦ミサイル]]や3K96「リドゥート」[[艦対空ミサイル]]に換装し、[[レーダー]]類も「ポリメント」[[フェイズドアレイレーダー]]などの新型が搭載される予定である。~
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なお、「ピョートル・ヴェルキー」も「ナヒーモフ」の改修が終了する2018年に入れ替わりで近代化改修が行われる予定である。~
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関連：[[スラヴァ]]
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**スペックデータ [#qb2b4c06]
|艦級|キーロフ級重原子力ロケット巡洋艦（ミサイル巡洋艦）|
|同型艦|4隻（未成5隻）|
|主造船所|バルチースキィ工廠|
|全長|252m|
|全長|251m|
|全幅|28.5m|
|吃水|9.1m|
|[[排水量]]（[[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]]）|24,300t/26,500t|
|主機|CONAS方式 2軸推進（140,000shp）&br;KN-3[[加圧水型原子炉]]×2基&br;GT3A-688[[蒸気タービン]]×2基&br;重油ボイラー×2基（予備）|
|速力|30[[kt>ノット]]（56km/h）|
|乗員|744名|
|主砲|AK-130 130mm対空対水上連装砲×1基（2〜4番艦）&br;AK-100 100mm対空対水上単装砲×2基（1番艦のみ）|
|[[CIWS]]|[[AK630 30mmガトリング砲>AK-630]][[CIWS]]×8基（1〜2番艦）&br;「コールチク（CADS-N-1）」複合型[[CIWS]]×6基（3〜4番艦）|
|対艦[[巡航ミサイル]]|SM-233 長距離艦対艦[[巡航ミサイル]][[VLS>垂直発射システム]]×20基&br;（[[P-700「グラニート（SS-N-19「シップレック」）>SS-N-19]]」ミサイル×20発)|
|艦対空ミサイル|（1〜3番艦）&br;B-203A 8連装回転式[[艦対空ミサイル]][[VLS>垂直発射システム]]×12基&br;（[[S-300F「フォールト（SA-N-6「グランブル」）」>SA-10]]ミサイル×96発）&br;ZIF-122 短SAM連装発射機×2基&br;（[[9K33M「オサーM（SA-N-4ゲッコー）」>SA-8]]ミサイル×40発）&br;（4番艦）&br;B-203A 8連装回転式艦対空ミサイル[[VLS>垂直発射システム]]×12基&br;（S-300「フォールトM（SA-N-X-20）」ミサイル×96発）&br;PU 4S-95 8連装短SAM用[[VLS>垂直発射システム]]×8基&br;（[[3K95「キンジャール（SA-N-9「ガーントレット）」>SA-15]]ミサイル×64発）|
|対潜ミサイル&br;対潜ロケット|（1番艦）&br;[[RPK-3「メチェーリ（SS-N-14「サイレックス」）」>SS-N-14]]対潜ミサイル連装発射機×1基（ミサイル16発）&br;（1〜2番艦）&br;RBU6000「スメルチ-2」12連装対潜ロケット発射機×2基&br;（3〜4番艦）&br;RBU12000「Udav-1」10連装[[対潜ロケット]]発射機×1基&br;RBU1000「スメルチ-3」6連装対潜ロケット発射機×2基|
|魚雷|5連装固定式533mm対潜魚雷発射管×2基&br;(2番艦以降は、[[RPK-6「ヴォドパート」（SS-N-16「スタリオン」）>SS-N-16]]対潜ミサイル発射管兼用) |
|搭載機|[[Ka-25]]または[[Ka-27]]対潜/ミサイル誘導ヘリコプター×3〜5機|
|レーダー|MR-800（[[NATOコード]]「トップ・ベアー」）3次元レーダー×1基&br;パーム・フロンド航海レーダー×3基&br;（1〜2番艦）&br;フレガート MR-710（NATOコード「トップ・スティア」）3次元レーダー×1基&br;（3〜4番艦）&br;「トップフレート」3次元レーダー×1基&br;（1番艦のみ）&br;「アイ・ボウル」発射管制レーダー（SS-N-14用）×2基&br;（1〜3番艦）&br;「トップドーム」発射管制レーダー（SA-N-6用）×2基（4番艦は1基）&br;「ポップ･グループ」発射管制レーダー（SA-N-4用）×2基&br;（4番艦のみ）&br;「トゥーム･ストーン」発射管制レーダー×1基&br;「クロスソード」発射管制レーダー（SA-N-9用）×1基|
|吃水|10.3m|
|[[排水量]]&br;（[[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]]）|24,300t/24,500t|
|主機|CONAS方式（出力：140,000shp）&br;KN-3型[[加圧水型原子炉]]×2基&br;GTZA-653型[[蒸気タービン]]×2基（出力：各70,000hp）（1番艦）&br;GTZA-688型蒸気タービン×2基（出力：75,000hp）（2〜4番艦）&br;KVG-2型補助重油ボイラー×2基（出力：6kgf/c��,470℃,115t/h）&br;5翔式スクリュープロペラ×2軸|
|速力|31[[kt>ノット]]（原子炉使用時）&br;14kt（補助ボイラー使用時）|
|乗員|728名（1〜3番艦）&br;744名（4番艦）|
|主砲|1番艦：AK-100 100mm単装速射砲×2基&br;2〜4番艦：AK-130 130mm連装速射砲×1基|
|[[CIWS]]|1〜2番艦：[[AK630 30mmガトリング砲>AK-630]]×8基&br;3〜4番艦：「コールチク」複合[[CIWS]]×6基|
|[[SSM>艦対艦ミサイル]]|SM-233 SSM用[[VLS>垂直発射システム]]×20基&br;（[[P-700「グラニート（SS-N-19「シップレック」）>SS-N-19]]」×20発)|
|[[SAM>艦対空ミサイル]]|B-203A 8連装回転式[[VLS>垂直発射システム]]×12基（ミサイル×96発）&br;1〜3番艦：[[S-300F「フォールト（SA-N-6「グランブル」）」>SA-10]]を装備&br;4番艦：S-300FM「フォールトM」を装備|
|~|ZIF-122 連装発射機×2基（ミサイル×40発）&br;1〜2番艦：[[9M33「オサーM（SA-N-4「ゲッコー」）」>SA-8]]短SAMを装備。&br;3番艦：9M33M「オサーMA」短SAMを装備。&br;4番艦：PU 4S-95 8連装[[VLS>垂直発射システム]]×8基&br;（[[3K95「キンジャール（SA-N-9「ガーントレット）」>SA-15]]×64発）|
|[[SUM>対潜ミサイル]]|1番艦：[[RPK-3「メチェーリ（SS-N-14「サイレックス」）」>SS-N-14]]連装発射機×1基（ミサイル16発）&br;2番艦以降：[[RPK-6「ヴォドパート」（SS-N-16「スタリオン」）>SS-N-16]]（魚雷発射管と兼用。）|
|[[対潜迫撃砲>迫撃砲]]|1〜2番艦：RBU-6000「スメルチ-2」12連装対潜ロケット砲×2基&br;3〜4番艦：RBU-12000「Udav-1」10連装[[対潜ロケット]]砲×1基&br;RBU-1000「スメルチ-3」6連装対潜ロケット砲×2基|
|魚雷|5連装固定式533mm[[対潜魚雷]]発射管×2基&br;(2番艦以降は対潜ミサイル発射管兼用) |
|搭載機|[[Ka-27PL>Ka-27]]哨戒ヘリコプター×2機&br;[[Ka-25RTs>Ka-25]]誘導ヘリコプター×1機|
|レーダー|MR-800（[[NATOコード]]「トップ・ベアー」）3次元レーダー×1基&br;パーム・フロンド航海レーダー×3基&br;（1〜2番艦）&br;フレガート MR-710（NATOコード「トップ・スティア」）3次元レーダー×1基&br;（3〜4番艦）&br;「トップフレート」3次元レーダー×1基|
|発射管制レーダー|1番艦：「アイ・ボウル」発射管制レーダー×2基（SS-N-14用）&br;1〜3番艦：「トップドーム」発射管制レーダー×2基（SA-N-6用）（4番艦は1基）&br;「ポップ･グループ」発射管制レーダー×2基（SA-N-4用）&br;4番艦：「トゥーム･ストーン」発射管制レーダー×1基&br;「トップドーム」発射管制レーダー×1基（SA-N-6用）&br;「クロスソード」発射管制レーダー×1基（SA-N-9用）|
|射撃指揮レーダー|「カイト・スクリーチ」射撃指揮レーダー（主砲用）×1基&br;（1〜2番艦）&br;「バス・ティルト」射撃指揮レーダー（[[CIWS]]用）×4基|
|電波探知機|「サイド・グローブ」電波探知機×1基|
|電波妨害機|「ベル・シリーズ」[[ECM]]装置×10基&br;「ラム・タブ」ECM装置×4基|
|ソナー|「ポノリム」低周波バウ・ソナー×1基&br;「ホース・ティル」中周波可変深度ソナー×1基|
~
**同型艦 [#g96255ae]
|CENTER:艦番号|CENTER:艦名|CENTER:起工|CENTER:進水|CENTER:就役|CENTER:除籍|CENTER:所属艦隊|
|CENTER:800|CENTER:キーロフ&br;（Киров）&br;↓&br;アドミラル・ウシャコフ&br;（Адмирал Ушаков）|1974.3.27|1977.12.26|1980.12.30|2004.6.29&br;（[[保管>モスボール]]）|北方艦隊|
|CENTER:801|CENTER:フルンゼ&br;（Фрунзе）&br;↓&br;アドミラル・ラーザリェフ&br;（Адмирал Лазарев）|1978.7.27|1981.5.26|1984.10.31| - |太平洋&br;艦隊|
|CENTER:802|CENTER:カリーニン&br;（Калинин）&br;↓&br;アドミラル・ナヒーモフ&br;（Адмирал Нахимов）|1983.5.17|1986.4.25|1988.12.30| - |北方艦隊|
|CENTER:803|CENTER:ユーリー・アンドローポフ&br;（Юрий Андропов）&br;↓&br;ピョートル・ヴェリキー&br;（Петр Великий）|1986.4.|1989.4.|1998.4.18| - |北方艦隊&br;[[旗艦]]|
|CENTER:804|CENTER:アドミラル・クズネツォフ&br;（Admiral Kuznetsov）&br;（旧名：ジェルジンスキー&br;（Дзержинский））|>|>|1988年12月に艦籍登録されたものの&br;、竣工せず|1990.||
|CENTER:-|CENTER:ロシア&br;（Росси́я）|>|>|>|>|CENTER:計画のみ|
|~|CENTER:ジュダーノフ|~|~|~|~|~|
|~|CENTER:スヴェルドロフ|~|~|~|~|~|
|~|CENTER:ジェレズニャコフ|~|~|~|~|~|
~
