【ガンポッド】(がんぽっど)

機関銃機関砲野戦砲一式とその弾薬を内蔵した航空機ポッド
主に固定武装のない機体や、機体内の携行弾数が少ない機体が装備する。

大きく分けて二種類あり、パイロンを介して搭載される汎用型と、胴体などに半固定式で搭載される専用型(ガンパックとも)がある。
いずれにせよ設置位置は機体の重心から離れており、発射時の反動で機体を揺動させるため命中精度が低い。
外装を取り付ける事で抗力が増加して機動力に影響する、パイロンを占有して爆弾ミサイル等の搭載量と競合するなどの問題もある。

基本的には機銃機関砲が必要なら最初から固定武装として搭載する方が効率的で、ガンポッドは設計上あまり合理的な手法ではない。
緊急に火力を増強する必要に迫られたか、近接戦闘を想定していなかった機種に後から火砲を搭載しなければならない場合に採用されるのが一般的。

第二次世界大戦期、ドイツ空軍主力戦闘機Bf109は大型・頑丈な爆撃機への対抗策として火力増強のためにガンポッドを装備することがあった。

また、ベトナム戦争で運用されたF-4戦闘機ミサイリアーとして設計されたため機体そのものに固定機関砲を持たなかったが、実戦で頻発したドッグファイトでは空対空ミサイルが十分に機能せず、ガンポッドを追加装備した。

主なガンポッド


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