【ガトリングガン】(がとりんぐがん)

Gatling gun.

  1. 18世紀アメリカのGatling氏が開発した、6つの砲身を束ねハンドルで砲身をまわし連続で発射する牽引砲の名称。
    連射速度はおよそ1分間に150-200発。
    しかし、回すペースが一定でないと、すぐに弾詰まりを起こす、という欠点を抱えていた。

    幕末の日本にも輸入され戊辰戦争などでその威力を見せた。

  2. 同様に複数の砲身を持ち装填・発射・排出のサイクルを同時に行う、回転式多銃身機関砲の総称。
    現在は回転動力に電気モーターなどを使うことが多く、これらを特にモーターガトリングとも呼ぶ。
    銃身を回転させることから生じるモーメントによりブレが発生し、その他の機関砲に比較し弾丸の収束率が悪い。
    またモーター駆動の場合、予備動作の関係で初弾発射までに若干のタイムラグが生じる。
    さらに停止に0.5秒掛かるため数十発が未使用のまま弾倉に戻される。
    反面、連射速度が遥かに速く、弾幕を張るという面に関して優れる。
    また再装填機構にガス圧を利用しない為、不発弾が発生しても動作不良を起こさず信頼性が極めて高い。

    主に航空機の固定武装として搭載される。

    関連:M61A1? バルカン M134

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