【ガゼル】(がぜる)

Sud-Aviation SA341 Gazelle
フランスのシュド・アビアシオン社(後のアエロスパシアル、現ユーロコプター)が開発した単発小型の汎用ヘリコプター
SA316 アルーエト3?の後継として開発され、同機に似た外観を持つが、最大の特徴は世界で初めてフェネストロンを採用したことである。
また、それまで構造体がむき出しであったテイルブームをセミモノコック化し、すっきりした外観となっている。
これらにより抗力が大幅に減少して速度性能が大幅に向上した。また、地上での安全性も高まった。

初期のSA341ではエンジンとしてチュルボメカ・アスターズ3Bターボシャフト(590馬力)を搭載していたが、発展型のSA342では同アスターズ14H(858馬力)に変更し、高温や高地での運用に対応した。
軽快で高速の機体は海外でも人気があり、イギリス軍でもウェストランド(現アグスタウェストランド)でライセンス生産された機体が多数採用された。その他、軍民合わせ40か国以上に輸出されている。

変わったところでは、映画『ブルーサンダー』に登場する同名架空機の原型として用いられている。

  • SA341B: ガゼル AH Mk1と呼ばれるイギリス陸軍向け汎用機。
  • SA341C: ガゼル HT Mk2と呼ばれるイギリス海軍向け練習機。
  • SA341D: ガゼル HT Mk3と呼ばれるイギリス空軍向け練習機
  • SA341E: ガゼル HCC Mk4と呼ばれるイギリス空軍向け連絡及びVIP輸送機。
  • SA341F: フランス軍向け。練習型、輸送型、対地支援型の3種に分かれる。
  • SA341G: SA-341Fの民間向け。エンジンにアスターズ3Aを使用。『ブルーサンダー』で使用された機体。
  • SA342J: アスターズ14Hエンジンを搭載した民間向けの出力強化型
  • SA342L: 同軍用型。SOKO及びABACOのライセンス生産型。
  • SA342M: フランス陸軍向けの軽攻撃・対戦車型で、7.62mm機銃やHOTTOWなどを運用可能
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