【ガスタービン】(がすたーびん)

タービンエンジン?と同一の仕組みだが、航空機以外に用いるエンジンをこう呼ぶ。
(蒸気で駆動する蒸気タービンに対し、排気ガスによって駆動するため、この名前で呼ばれる)
タービンのトルクを取り出し、車両または艦船の動力源や、発電などに用いる。

レシプロエンジンなどに比べて構造が単純で熱効率が高く、小型軽量・高出力であるが、燃料を常に大量噴射するため燃費が悪い。
航空機と比較して、エンジン自体の軽さが省燃費にあまり貢献しないため、燃費の悪さが顕著になる)
特に低出力での燃費が悪く回転数の調節が困難であるため、車両では通常、発電電力によって電動機を回転させるハイブリッド方式を用いる。
(ただしM1エイブラムス戦車では、トルクコンバーター?による直接駆動をおこなっている)
また艦船の場合は、プロペラピッチを調節できるスクリュー?と組み合わせて用いる。
さらに加速用の高出力エンジンとは別に、巡航用の低出力エンジンを用意することも多い。(COGOG?COGAG?CODAG?CODLAG?等)

いっぽう飛行を前提としていないため、灯油・軽油・重油・天然ガス・LPGなど、さまざまな種類の燃料を使用できるメリットがあり、これによって燃費の悪さをカバーできることが多い。
ロールスロイス・スペイは、もともとターボファンであったが、艦船用ガスタービンとしても使われることで知られる。

火力発電所では、ガスタービンに蒸気タービンを組み合わせてエネルギー効率を高めたコンバインドサイクルが一般的である。


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