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*&ruby(かのんほう){【カノン砲】};
[[榴弾砲]]よりも更に多い装薬で発射され、高い初速とほぼ水平の弾道を描く砲。~
昔の対戦車砲や高角砲、戦車砲などがこれにあたり、高い精度の命中率を誇る。 対装甲用の[[徹甲弾]]、支援用の[[榴弾]]、高角で使用される場合には対空散弾など目的によって使用弾種も多い。~
榴弾砲もカノン砲も野戦砲として一まとめされるためよく混同されるが、高初速野戦砲転用の対戦車自走砲などはカノン砲の転用であり榴弾砲からの転用ではない。 第二次世界大戦時は長距離攻撃には榴弾砲、直接射撃はカノン砲と現在ほど明確に分けられてはいなかったので区分的にはカノン砲が多く、野戦砲による戦車撃破が多かった。
*&ruby(かのんほう){【カノン砲/加農砲】}; [#de2d593c]
Cannon.~
~
原義は『細長い筒』の意。~
転じて、砲弾[[口径]]に比して砲身の長い[[火砲>ガン]]を指す。~
慣用表現としてCannonという語自体が大砲を意味するため、『カノン』『キャノン』と表記する事もある。~
~
当初は[[臼砲]]との区別のために設けられた語で、砲身が長ければカノン、短ければ臼砲だった。~
その後、[[榴弾砲]]が開発されると、[[榴弾]]を用いず砲丸・[[徹甲弾]]・[[散弾>ショットシェル]]を撃つ砲がカノン砲として再定義された。~
~
19世紀以降、カノン砲でも[[榴弾]]が撃てるようになると、カノン砲は設計思想上の用語となった。~
即ち、[[間接砲撃]]前提の長距離砲が[[榴弾砲]]、近距離の命中精度と破壊力を重視した砲がカノン砲、という具合である。~
この区分も20世紀後半には形骸化し、[[榴弾砲]]がカノン砲の性能要件全てを満たせるようになっている。~
現代では「カノン砲」「カノン」と言えば普通は「大砲」の同義語であり、具体的な兵器・戦術を示唆するものではない。

**カノン砲一覧 [#fe6c8dcc]
***[[第一次世界大戦]] [#eee8dd02]
-フランス
--シュナイダーM1913 105mmカノン砲
--GPF 155mmカノン砲
--L.Mle1884 240mmカノン砲
~
-イギリス
--BL 60ポンド砲
--QF 4.7インチ砲
--BL 6インチ砲 Mk.7
--BL 6インチ砲 Mk.19
~
-ロシア帝国
--M1877 107mmカノン砲
--M1910 107mmカノン砲
--M1877 152mmカノン砲
--M1904 152mmカノン砲
--M1910 152mmカノン砲
~
-ドイツ国(ドイツ帝国)
--10cm K04
--10cm K14
--10cm K17
--15cm K16
~
-大日本帝国
--三八式十糎加農砲
~
***[[第二次世界大戦]] [#t7c30778]
-ソビエト連邦
--M1910/30 107mmカノン砲
--M1931/37(A-19)122mmカノン砲
--M1910/30 152mmカノン砲
--M1910/34 152mmカノン砲
--M1937(ML-20)152mm加農榴弾砲
--Br-2(M1935)152mmカノン砲
~
-ドイツ国(ドイツ第三帝国)
--10.5cm sK18
--12.8cm PaK44
--15cm K18
--15cm K39
--17cm K18
--24cm K3
~
-イタリア王国
--Da149/40 modello35
~
-アメリカ
--M1 4.5インチ砲
--M1/M2 155mmカノン砲
--M1 203mmカノン砲
~
-イギリス
--BL 4.5インチ砲
--BL 5.5インチ砲
~
-大日本帝国
--十四年式十糎加農砲
--八九式十五糎加農砲
--九二式十糎加農砲
--九六式十五糎加農砲
***第二次世界大戦後 [#of589dc4]
-ソビエト連邦/ロシア
--M-46 130mmカノン砲
--D-74 122mmカノン砲
--2A36「ギアツィント-B」152mmカノン砲
--S-23 180mmカノン砲
--[[2S5「ギアツィント」>2S5]]152mm自走カノン砲
--[[2S7「ピオン」>2S7]]203mm自走カノン砲
--[[2A3「コンデンサトールP」>2A3]]406mm自走カノン砲
--[[A-222「ベーレク」>A-222]]130mm自走カノン砲(自走沿岸砲システム)
~
-アメリカ
--M65 280mmカノン砲([[核砲弾>核兵器]]専用)~
--[[M107 175mm自走カノン砲>M110]]~
~


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