【カタログスペック】(かたろぐすぺっく)

機械の性能についての公的な主張。
通常は製造元が顧客説明のために公表し、典型的には商品カタログに記載される。
軍需物資の場合、戦術上の判断材料を与えないために機密指定される事もある。

通常、現存する機械について性能を過大に見積もる事は忌避される。
過大申告は詐欺とみなされる危険性があるため、むしろ本当の限界性能よりも低く見積もられる事が多い。

その一方で、カタログスペックは総じて“実機”に比べて過大になりやすい傾向にある。
カタログスペックの測定は新品を恵まれた環境に置いて行う事が多いためである。
購入当初はカタログスペック通りに動く場合でも、摩耗・自然環境・整備不良による性能劣化は避けられない。

特に兵器類は急激な劣化を起こす事が多い。
兵器への性能要求が過剰になりやすく、部品類の寿命や信頼性を犠牲にせざるを得なくなるためである。
頻繁な保守整備を行えば性能維持が可能だが、大抵の軍隊は戦時にそこまで莫大な兵站を捻出できない。


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