【オリンパス】(おりんぱす)

Rolls-Royce Olympus
ロールス・ロイス?社が開発した軸流圧縮式ターボジェットエンジン
アブロ・バルカン爆撃機向けに開発されたもので、1955年に生産が開始された。
主な搭載機としてアブロ・バルカンのほか、TSR-2?(計画中止)やコンコルドにも搭載された。
また、アメリカでは「J67」としてカーチス・ライト社がライセンス生産した。

航空機用のほか、艦船用ガスタービンエンジンとしても採用され、日本では、はつゆき型護衛艦ゆうばり型?護衛艦、いしかり型?護衛艦に搭載された。

主な搭載機

  • オリンパス
  • TM1
    • フィンランド海軍
    • イギリス海軍
      • 14型(ブラックウッド級)フリゲート「エクスマス」(プロテュース?とのCOGOG構成)
      • 82型(ブリストル級)駆逐艦(COSAG構成)
  • TM2
    • イラン海軍
      • アルヴァンド級フリゲート(CODOG構成)
    • 王立マレーシア海軍
      • KD Rahmat級フリゲート(CODOG構成)
    • リビア海軍
      • ダット・アサワリ級フリゲート(CODOG構成)
  • TM3
    • イギリス海軍
    • アルゼンチン海軍
      • アルミレンテ・ブラウン級駆逐艦(タインとのCOGOG構成)
    • ブラジル海軍
      • ニテロイ級フリゲート(タインとのCOGOG構成)
    • ナイジェリア海軍
    • タイ海軍
      • Makut Rajakumarn級フリゲート(CODOG構成)
    • ギリシャ海軍
      • エリ級フリゲート(タインとのCOGOG構成)
    • フランス海軍
      • ジョルジュ・レイグ級駆逐艦(CODOG構成)
    • ベルギー海軍
      • ウィーリンゲン級フリゲート(CODOG構成)
    • オランダ海軍
      • トロンプ級フリゲート(タインとのCOGOG構成)
      • コルテノール級フリゲート(タインとのCOGOG構成)
      • ヤコブ・ファン・ヘームスケルク級フリゲート(タインとのCOGOG構成)
    • 海上自衛隊
      • はたかぜ型護衛艦(スペイとの組み合わせ)
      • はつゆき型護衛艦(タインとのCOGOG構成)
      • いしかり型護衛艦(CODOG構成)
      • ゆうばり型護衛艦(CODOG構成)
      • 2,500トン型対潜護衛艦(計画のみ)(CODOG構成)

派生型

  • 101シリーズ:
    初期型。推力49kN(11,000lbf)。アブロ・バルカンB.1に搭載。

  • 201シリーズ:
    推力17,000lbf(76kN)。アブロ・バルカンB.k.2に搭載。

  • 301シリーズ:
    改良型。推力20,000lbf(89kN)。バルカンB.Mk.2に搭載。
  • オリンパス22R Mk.320:
    TSR-2用に開発されたもの。
    推力19,610lb(乾燥時)/30,610lb(TSR-2におけるリヒート使用時)。

  • オリンパス593:
    オリンパス22R Mk.320をベースにしたコンコルド用エンジン。ブリストル・シドレーとスネクマとの共同開発。

  • オリンパス593-22R:
    試験機用のエンジン。
    推力34,650lbf(154kN、ドライ)/37,180lbf(165kN、リヒート使用時)。

  • 593-610-14-28:
    コンコルド用に生産された最終型。
    推力:32,000lbf(142kN、ドライ)/38,050lbf(169kN、リヒート使用時)。

  • オリンパスTM1:
    艦船用ガスタービンエンジン。出力23,200shp(17,300kW)。
    イギリス海軍とフィンランド海軍で採用されている。

  • オリンパスTM2:
    艦船用ガスタービンエンジン。出力23,200shp(17,300kW)。
    イラン海軍、王立マレーシア海軍、リビア海軍で採用されている。

  • オリンパスTM3:
    艦船用ガスタービンエンジン。出力28,000shp(21,000kW)。
    イギリス海軍やフランス海軍のほか、日本の海上自衛隊などで採用されている。


*1 バッチ1、「ブレイブ」を除くバッチ2。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS