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*&ruby(おーるあすぺくとはっしゃのうりょく){【オールアスペクト発射能力】}; [#q8e26ce0]
all-aspect capability~
[[赤外線誘導]]の[[空対空ミサイル]]・[[地対空ミサイル]]における、後方に限らず全方位から目標を[[ロックオン]]、攻撃可能である能力のこと。~
空気との[[摩擦]]などにより、熱をもった[[主翼]]前縁や機首、胴体と言った部分から放射される、比較的弱い[[赤外線]]をも捉える能力を持つことが条件となる。~
all-aspect capability.~
~
この能力を持っていなかった昔のミサイルは、ジェット排気に熱せられた機体部分の[[赤外線]]を捉えるために、目標の後方から発射してやる必要があった。~
これを[[リアアスペクト発射能力]]という。~
[[赤外線誘導]]において、あまり明白でない熱源も[[ロックオン]]できる能力。~
これを持たず、[[ジェットエンジン]]などの明白な熱源しか追えない場合は「[[リアアスペクト発射能力]]」という。~
~
もちろん、[[ジェットエンジン]]の排気口付近が最も熱くなるため、後方からの方が赤外線放射は多い。~
そのため、後方以外から捉えられる有効範囲は後方からに比べ劣る。~
[[航空機]]を攻撃する場合を想定した用語で、&ruby(オールアスペクト){全ての向き};を攻撃できる事を指す。~
オールアスペクト発射能力を持たない場合、敵機が、典型的には&ruby(リア){後方};に向かい、エンジン排気口をさらしていなければ誘導できない。~
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この種の[[ミサイル]]が実戦投入されたのは、1980年代初頭のレバノン侵攻や[[フォークランド紛争]]からであり、これらの戦いで高い命中率と戦果を記録したことから、現在では広く装備されている。
技術的には、[[航空機]]が空気との[[摩擦]]や[[断熱圧縮]]などで生じさせた弱い[[赤外線]]を捉える事で実現されている。~
赤外線センサーの精度と解像度が進歩した結果であり、それ以前の世代の[[赤外線誘導]]と比べてさほど本質的な差異はない。~
もちろんジェット噴射のような明白な熱源がある方が望ましいのも確かであり、有効識別距離は敵機が排気口をさらしている場合の方が長い。~
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1980年代初頭のレバノン侵攻や[[フォークランド紛争]]で[[実戦証明>バトルプルーフ]]され、以降の[[赤外線誘導]]の前提となっている。


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