【エンタープライズ】(えんたーぷらいず)

enterprise
事業や冒険心などを意味する抽象名詞で、艦艇などの名称としてたびたび用いられる。

  1. CV-6 USS Enterprise
    ヨークタウン航空母艦の2番艦。「ビッグE」とあだ名されることもある。
    3隻建造されたヨークタウン級の中で、唯一太平洋戦争中の撃沈を免れた艦である。
    日本軍からの攻撃で十数回の損傷を被ったがその度に修理を施し、終戦までに日本の艦艇を70隻以上沈めたといわれる。

  2. CVAN-65 USS Enterprise(後にCVN-65)
    世界初の原子力空母。CV-6と同様「ビッグE」と呼ばれることがある。
    キティホーク級の船体設計をもとに、8基の加圧水型原子炉を搭載して建造された。
    重油による蒸気タービンでは成し得なかった長大な航続能力と加速力を実現し、原子力空母のメリットを証明した。
    しかし8基もの原子炉を搭載する本艦はコスト・パフォーマンスが非常に悪く、同型艦が建造されることはなかった。
    続くニミッツ級では、大型の原子炉が2基のみ搭載されている。

  3. OV-101 Enterprise
    スペースシャトルオービター(軌道船)の1号機。
    TVドラマ『スタートレック』に登場する、同名の宇宙船にちなんで名づけられた。
    本来は別の名前になるはずだったがスタートレックのファンがNASAに「エンタープライズ」と名付けようというキャンペーンを張ったという逸話まである。
    本機は実用機ではなく、実用機が地球に帰還する際の滑空飛行を試すための試験機であり、外観はほぼ同じなものの、ほかのオービターになされている宇宙飛行に必要な装備がなされておらず、宇宙へ飛び立てるようにはできていなかった。
    実はそれらの装備を実装する改修計画があったが地上試験機であったチャレンジャーを改修することになり幻となった。
    B747を改造した専用の輸送機に載せられて上昇し、空中で切り離されて滑空試験に供された。現在は博物館の展示物となっている。

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