【エキュレイユ】(えきゅれいゆ)

Aerospatiale AS350 Ecureuil.仏語でリスの意。
フランスのアエロスパシアル社(現ユーロコプター)が開発・製造する小型ヘリコプター
小ぶりな機体に3枚ブレードのメインローターを持つ、アルーエト2?ガゼルの後継機であり、引き続き多くのセールスを獲得している。
ガゼルが速度性能を重視してフェネストロンを装備しているのに対し、本機は通常のテイルローターを装備してホバリング性能を重視している。
中でも「ラマ」の後継とされるAS350B3型は2005年にエベレスト山頂まで飛行し、ヘリコプターの高高度世界記録を樹立している。
また、フランス軍向けの「フェネック」シリーズや、エンジンを双発にして冗長性を向上させた「エキュレイユ2」シリーズも存在する。

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AS350B3

単発型

  • AS350: 試作型。
  • AS350B: 初期量産型。エンジンはチュルボメカ・アリエル1B。
  • AS350B1: 改良型。エンジンはアリエル1D。
  • AS350B2: AS355のローターを装備するなどして飛行性能を向上した型。エンジンはアリエル1D1。
  • AS350B3: 高高度対応の高出力型。エンジンはアリエル2B。
  • EC130B4: キャビンを拡大しフェネストロンを装備した型。エンジンはアリエル2B1。
  • AS350D: 北米市場向けにエンジンをライカミングLTS101に換装*1した型。愛称「アスター」
  • AS350BA: アリエル1BとAS355のローターを組み合わせ、性能を回復した北米市場向け。愛称「エキュレイユ・プラス」
  • AS550: 軍用型。HOTロケット弾で武装可能。愛称「フェネック」
  • AS550C3: アリエル2Bを搭載した高出力型。

双発型

  • AS355: 双発試作型。愛称は「エキュレイユ2」
  • AS355E: 双発の初期量産型。エンジンはアリソン250。
  • AS355F: ローターや操縦装置を改良した計器飛行対応型。
  • AS355F2: ペイロード向上型。
  • AS355N: エンジンをチュルボメカ・アリウス1Aに換装した型。
  • AS355NP: 詳細不明。
  • AS555UN: フランス陸軍向けの汎用型。愛称「フェネック」
  • AS555AN: フランス陸軍向けの軽攻撃型。
  • AS555MN: フランス海軍向けの対艦哨戒型。
  • AS555SN: フランス海軍向けの対潜型

*1 政府機関導入を意識してバイ・アメリカン法に対応するためで、性能はオリジナルに劣る

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