*&ruby(えいぼん){【エイヴォン】}; [#he25c338]
Rolls-Royce Avon~
[[ロールス・ロイス]]社が独自開発した初の軸流式[[ターボジェットエンジン>ターボジェット]]。~
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主に、イングリッシュ・エレクトリック キャンベラB.2やホーカー ハンター、スーパーマリン スイフトなどに搭載された。~
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スウェーデンやベルギーではライセンス生産され、スウェーデンではスヴェンスカ・フリーグモートル(現 : ボルボ・エアロ)においてRA.3/Mk.109が「RM5」、RA.29が「RM6」として[[ライセンス生産]]された。~
RM5は[[サーブ 32 ランセン>ランセン]]の動力として、RM6は[[サーブ 35 ドラケン>ドラケン]]の動力として搭載された。~
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**主な搭載機 [#m19d1ba9]
-軍用型
--[[CAC CA-27「エイヴォンセイバー」>F-86]]
--デ・ハビランド シービクセン
--イングリッシュ・エレクトリック キャンベラ
--[[イングリッシュ・エレクトリック ライトニング>ライトニング]]
--フェアリー デルタ2
--ホーカー ハンター
--ライアン X-13A-RY バーティジェット
--スーパーマリン スイフト
--スーパーマリン シミター
--ビッカース ヴァリアント
--[[サーブ32 ランセン>ランセン]]
--[[サーブ35 ドラケン>ドラケン]]
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-民間型
--デ・ハビランド コメット
--シュド・エスト SE210 カラベル
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**性能諸元(エイヴォン301R) [#jaed4a02]
|タイプ|ターボジェット|
|全長|3,200mm(126in)|
|直径|907mm(35.7in)|
|乾燥重量|1,309kg(2,890lbs)|
|圧縮機|15段軸流式|
|燃焼機|カンニュラー式燃焼器(68kg/s(150lb/s)|
|タービン|2段軸流式|
|推力|通常:56.4kN(12,690lbf)&br;[[リヒート>アフターバーナー]]使用時:72.8kN(16,360lbf)|
|全圧縮比|7.45|
|定格燃料流量|通常:0.932lb/lbf h&br;[[リヒート>アフターバーナー]]使用時:1.853lb/lbf h|
|[[推力重量比]]|5.66:1|
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**派生型 [#t770638f]
-AJ65:~
原型機種。名称は「Axial Jet [[推力]]6,500lbs」に由来する。~
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-RA.3:~
最初のエイヴォンの民間機仕様。(推力6,500lbf(29kN))~
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-Mk.100シリーズ:~
1950年に量産開始。エイヴォンRA.3の軍用モデル。~
単軸式で12段式コンプレッサ、ニーン由来の8本のカン式燃焼筒を持つ(圧縮比6.5、推力6,500lbf(2,950kg))。~
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-RA.7:~
民間型エイヴォンの改良型(推力7,350lbf(32.7kN))。~
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-Mk.114:~
RA.7の軍用モデル(推力7,350lbf(32.7kN))。~
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-RA.14:~
民間型エイヴォンの改良型。~
カン-アンニュラー式燃焼器と[[サファイア]]に使用されていた圧縮機を基にした圧縮機を備える(推力9,500lbf(42kN))。~
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-Mk.200/300:~
先に実用化したアームストロング・シドレー[[サファイア]]を参考に、15段(200系)〜16段(300系)コンプレッサ、アニュラー型(環状)燃焼器、空冷式タービンブレードに改設計された型(推力9,500lbf(42kN))。~
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-RA.26:~
エイヴォン200シリーズをさらに改良した型。~
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-RA.29:~
Mk.300シリーズの民間型。しかし民間機で搭載した機体は無かった。~
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-Mk.301 / Mk.302:~
軍用のエイヴォンの最高の機種でイングリッシュ・エレクトリック [[ライトニング]]の後期型に搭載された。~
(推力12,690lbf(56,450N)/16,360lbf(72,770N([[リヒート>アフターバーナー]]使用時))~
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-スヴェンスカ・フリーグモートル RM5:~
サーブ 32 ランセンの動力として RA.3/Mk.109をライセンス生産したもの。~
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-スヴェンスカ・フリーグモートル RM6:~
サーブ 35 ドラケン用にRA.29/Mk.300を改良したもの。~
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-ウェスチングハウス XJ54:~
アメリカの[[ウェスチングハウス>ウェスティングハウス]]で生産、販売されたエイヴォンの派生型。~
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