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*&ruby(えあばーすとぐれねーど){【エアバースト・グレネード】}; [#ca48dfd2]
airburst grenade~
目標の上空で炸裂することで[[曳下射撃]]を可能とした、新世代の[[擲弾]]。~

専用の[[発射器>擲弾発射器]]には測距儀付きの照準器と[[火器管制装置]]が内蔵されており、[[擲弾]]の信管に対して自動的に炸裂距離を入力する。~
[[擲弾]]は従来の曲射式とは異なり、やや小型の弾体を用いる直射式であり、発射されると目標の上空へほぼまっすぐに飛翔する。~
目標の上空に達した時点で炸裂するため、目標が[[塹壕]]や[[タコツボ]]に隠れていたとしても正確に殺傷することができる。~
airburst grenade.~
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この方式は、[[アメリカ軍]]のOICW計画により開発された[[XM29]]に端を発する。~
これは、信頼性の高い[[突撃銃]]とエアバースト式[[擲弾発射器]]を組み合わせた複合型小銃の開発計画であったが、重量とコストが膨大となったため開発は中止された。~
後に計画は[[突撃銃]]部分の[[XM8]]と、[[擲弾発射器]]部分の[[XM25]]に分割された。~
[[XM8]]は米軍内部の対立で採用を逃したが、[[XM25]]は試験採用で高い評価を得て制式採用される見込みである。~
2010年頃から本格的な研究開発が進められている[[擲弾発射器]]の設計思想。~
アフガニスタンで[[アメリカ陸軍]]が試験運用を行っていたが、現在までに[[制式化>制式]]された実績はない。~
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韓国では比較的単純な機構で重量とコストを抑えた複合型小銃の[[K11]]が開発されている。~
また、ベルギーの[[F2000]][[突撃銃]]は、将来エアバースト発射器を装着することを前提に設計されているという。~
発射機に[[火器管制装置]]を備え、[[擲弾]]に[[時限信管]]を内蔵する。~
発射の前に測距が行われ、任意の距離で弾頭が起爆するよう調整される。~
これにより、今まで不可能だった[[擲弾]]での[[曳下射撃]]が可能となる。~
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遮蔽物の陰に隠れている敵に対して、頭上や真横で[[爆弾]]を炸裂させて仕留める事を企図する。~
[[歩兵]]の戦闘力を大幅に向上させることを期待されているが、これまでに試作されたものは[[暴発>誤射]]等の問題により実用化に至っていない。


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