【エアクッション艇1号】(えあくっしょんてい1ごう)

アメリカ海軍LCAC-1エアクッション揚陸艇を、海上自衛隊が採用した際の名称。
おおすみ輸送艦の艦内ドックに2隻ずつ収容され、合計6隻が配備されている。
搭載能力は約50トンで、陸上自衛隊90式戦車なら1両、トラック・高機動車軽装甲機動車などの小型車両なら最大10両、武装兵員最大24名などを運搬できる。
また、海から内陸部にもそのまま進入できるため、兵員・資材の運搬範囲を拡張できる利点もある。(反面、船体構造上敵前上陸には不向きである。)

元々は各輸送艦の固有装備という扱い(艦載内火艇や救命ボートなどと同じ)であったが、2004年に現在の名称である「エアクッション艇1号」〜「エアクッション艇6号」の艦名と艦籍番号が与えられ、独立した艦艇となった。
現在は6隻とも第1エアクッション艇隊(護衛艦隊第1輸送隊隷下)に属し、母艦の「おおすみ」型輸送艦と同様に呉を母港としている。

なお、自衛艦は航海中及び停泊時の日中、艦尾の旗竿に自衛艦旗(軍艦旗)を掲揚しているが、本艇では(下記写真の通り)艇体そのものに自衛艦旗を表す標識が施されているため、例外的に自衛艦旗を掲揚していない。*1

lcac2104.jpg

エアクッション艇4号

同型艦(カッコ内は旧番号)

艦番号艦名
LCAC-2101
(LA-01)
エアクッション艇1号
LCAC-2102
(LA-02)
エアクッション艇2号
LCAC-2103
(LA-03)
エアクッション艇3号
LCAC-2104
(LA-04)
エアクッション艇4号
LCAC-2105
(LA-05)
エアクッション艇5号
LCAC-2106
(LA-06)
エアクッション艇6号

*1 通常通り自衛艦旗を掲揚するとダクテッドファンによって隠れてしまい、また巻き込み事故の危険性がある。

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